【速報】松山・スコット組、流れをつかめず2敗目
2013年 プレジデンツカップ
期間:10/03〜10/06 場所:Muirfield Village Golf Club
世界選抜の応援団 ファナティックスって?
Helen Ross, PGATOUR.COM Chief of Correspondents
フェイクの牛革で作られたショーツと、ゴールドとグリーンのアーガイル柄ソックスを履いて大きな声で応援する彼等は、見逃せない存在となっている。ミュアフィールドビレッジに現れた“ファナティックス”の奇抜な色合いと柄の組み合わせは完璧だ。
「今日は移動の激しい一日だ」彼等はユニゾンで歌いながら、バタバタと18番のグリーンに向かった。
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17人の愉快なオーストラリア人の集団は、今週の「プレジデンツカップ」で世界選抜を応援するため、アメリカにやってきた。もっとも、“応援”という言葉は的確ではないかもしれない。世界選抜には、米国選抜の「U-S-A!」のようにわかりやすい掛け声などがなく、ファナティックスは自ら応援方法を発明した。
たとえば、オーストラリア出身のジェイソン・デイは木曜日最初のティオフのとき、「オー、ハッピーデイ」というコーラスで迎えられた。南アフリカ出身のルーキー、ブランドン・グレースには「アメージング・グレース」の合唱が贈られた。
世界選抜に6度選ばれているベテラン、アダム・スコットも忘れてはいけない。彼の応援歌は「オレ・オレ・オレ」の要領で「オージー・オージー・オージー」と歌うというものだ。「アダム・スコットはホット(セクシー)だ」と、ファナティックスは歌う。もちろん、集団の中にいる全ての女性が同意したに違いない。
木曜日のフォアボールマッチでは、ジョージ・ブッシュ元大統領がリラックスした様子で、ファナティックスの選曲に対して親指を上げたり下げたりしている様子が見られた。
「大統領とあんな風に関わるなんてすごいね」とはオーストラリアの『FOXスポーツ』で働くジャフィー・ダルディグ氏。「あれは楽しいよ」。
ファナティックスは、楽しいことそのものだ。彼等は1997年、国内そして海外で活躍するオーストラリアのスポーツ選手をサポートするために結成され、その後は50000人のメンバーを抱える旅行会社になった。
「敵と味方を分けるようなことはしないんだ」とダルディグ氏。「単純に、皆で楽しもうということなんだ」。
ファナティックスがはじめて登場したのは、テニスのデビスカップの試合だ。今では、サッカーからラグビー、競馬、テニスまで、あらゆるスポーツイベントに現れる。パンプローナの牛追い祭りやオクトーバーフェストにさえ登場する。オクトーバーフェストはスポーツではないが、しかし彼等のトレードマークである革の半ズボンとは繋がりがある。
「国際的なイベントがあれば、我々は世界中に行くよ」団体の“非公式オフィシャル広報”を務めるクリストファー・ブラック氏は言う。ファナティックスの大群が登場したのは「プレジデンツカップ」がロイヤル・メルボルンで開催された2年前。世界選抜キャプテンのグレッグ・ノーマンと毎日ハイタッチをし、フレッド・カプルスとタイガー・ウッズの仲間達には彼等のトレードマークであるグリーンのホーガンキャップを被せようとそそのかした。