丸5年ぶりのメジャー制覇を狙うT.ウッズ
2013年 全米オープン
期間:06/13〜06/16 場所:メリオンGC(ペンシルベニア州)
パワーランキング/全米オープン
メリオンゴルフクラブ東コースは、1981年の全米オープン以来となるメジャー大会を久々に主催する。一般的には、このメジャー大会はペンシルバニア州アードモアにあるコースで発展してきたと思われており、それはある程度当たっているのだが、全米ゴルフ協会(USGA)は全米オープンを多彩なコースで行っている。そのうちの一つがメリオンのような伝統的なコースで、数々のコースが豊かな伝統と歴史を作っているということになる。今回は第113回目の全米オープンを主催する。
ここは全長6,996ヤードという短いコースで、全米オープンが7,000ヤード以下のコースでの開催となるのは2004年のシャインコックヒルズ以来となる。この短いパー70のコースでは混戦模様となることが予想される。特徴的なフェアウェイとグリーンの形により難易度の高いコースマネジメントが必要とされる。しかし、このコースのリスクとメリットについては、比較的近代的なコースの考え方によって変わりつつあり、特に、USGAエグゼクティブディレクターのマイク・デービスがコース設定を担当してからその傾向は一層強まった。パー5は2番ホール、そして4番ホールと早めに設けられているが、元々は一番長くても403ヤード(パー4の12番ホール)の長さしかなかった7番ホールから13番ホールの7つのホールが延伸された。
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今週の全米オープンが開催されることで、メリオンは他のどのコースよりも多い18回目のUSGA主催大会の開催となるが、この情報が公式サイトでアナウンスされるまで、ツアーに参加する選手のほとんどがこのコースでプレーした経験がないのは皮肉である。そして予想通り悪魔のようなルーティンが控え、コースに対しての十分な知識があるという状況でもない。
ここ最近の大雨による湿ったコンディションが多くのドライブショットを生い茂ったラフへとこぼれ落ちるのを防ぐだろう。同じ長さに刈り揃えられた芝生によって、ティオフからの時点から出し抜くことも可能かもしれない(最初の2日間は1番ホールと11番ホールから3サムでティオフしてラウンドすることになる。通常の1番ホールと10番ホールからスタートというルールをコース上の状況により変更することができるとUSGAが定めてから2年目となる。昨年オリンピッククラブで行われた全米オープンでは1番ホールと9番ホールからのスタートとなった)。
傾斜のある中でドライブショットを打つため、この一週間の間ボールストライキングの機会は貴重だ。グリーンは平均6,000平方フィートで、これはほとんど米国ツアーのコース平均と同じである。しかしこのコースの大部分が乾いている状態では、グリーンの速さを計測するスティンプメーターの数値は最小の12フィートとなっている。これは木曜日まで雨の予報で、完全に乾ききる前に大会が始まる中では良いことと言えるだろう。気温は華氏80度前後を行ったり来たりするだろう。風が勝負を左右する可能性は低い。
そして、全ての18のコースの金属製ポール(ファイバーグラスではない)にあるウィッカーバスケットについて触れないわけにはいかないだろう。前半9ホールは紅白のストライプのポールに赤いバスケット、後半9ホールはオレンジと白のストライプのポールにオレンジのバスケットだ。選手達はバスケットに向けてアプローチを打つべきだ。そうすればペナルティなしでピンそばに付けることができる。
パワーランキング:全米オープン
1. グレーム・マクドウェル(北アイルランド)
RBCヘリテージとボルボワールドマッチプレー選手権を含め最近出場した4試合中2試合で勝利を収めている。全米オープンは7度出場してすべて予選通過、2010年は優勝、昨年は2位タイの成績。条件を満たせばツアー全体で1位のフェアウェイキープ率。
2.マット・クーチャー
今シーズン米国ツアーで2勝以上している選手は彼を含め2人だけである。コロニアルでは単独2位、メモリアルでは勝利している。パットのスコア貢献率13位、アジャステッドスコアリング4位、パー4スコア率7位タイ、パー5スコア率4位。
3.タイガー・ウッズ
全米オープン3度の優勝、18度目の出場。米国ツアー1位の4勝を上げ、ツアー全体のランキングでアジャステッドスコアリング1位。2週間前のメモリアルではアイアンとパットが65位タイにまで落ちてしまった。
4.チャール・シュワルツェル(南アフリカ)
彼のビジネスは穏やかに成功している。ミュアフィールドビレッジでは8位タイ、世界のゴルフ大会に16度出場して11度目のトップ10入りを果たす。ボールストライキング15位、プロキシミティ9位タイ、アジャステッドスコアリング3位。
5.アダム・スコット(オーストラリア)
今シーズン8試合目。マスターズでの勝利はトップ20入りした5回のうちの1回であり、直近のミュアフィールドビレッジでは13位タイ。仮に彼が十分なラウンドをこなし規定ランキングに入っていればアジャステッドスコアリング2位。
6. ビル・ハース
2週間前から好調を維持し、メモリアルトーナメントで4位タイとし、ツアートップ10入り6度の戦績は首位タイ。フェアウェイキープ率53位、パーオン率13位、アジャステッドスコアリング39位、スクランブル率11位、そしてパー4でのスコア率1位タイ。
7. ジャスティン・ローズ(イングランド)
7度の出場を誇る全米オープンで3度の予選通過を果たし、去年のオリンピックでの21位タイを含む3度ともトップ25入り。メモリアルトーナメントでは8位タイ。ツアーではフェアウェイキープ率17位、パーオン率7位、アジャステッドスコアリング6位、そしてパー5スコア率では1位。
8. フィル・ミケルソン
全米オープンではトップ10入り9回のうち2位が5回。このコースでは彼のアグレッシブなドライバーは不利と見られるも、TPCサウスウィンドで今シーズン4度目のトップ3入りを果たし、2位タイという好調を維持して望むこととなる。
9.リー・ウェストウッド(イングランド)
2009年の23位タイが、全米オープンでの最低順位。13度の出場で5度のトップ10入りを果たす。メモリアルトーナメントでの悪天候中断中の途中棄権までは5大会連続のトップ10入りを果たしていた。フェアウェイキープ率で33位、アジャステッドスコアリングでは16位。
10. ロリー・マキロイ(北アイルランド)
ここ最近の不調を除けば、十分にチャンスも見込まれる。2011年のコングレッショナルでの優勝者は、パーオン率4位、アジャステッドスコアリングでは28位。
11. ビリー・ホーシェル
プロとしてはメジャー大会初出場。メンフィスで10位タイと健闘し、今シーズン6度目のトップ10入りを果たす。フェアウェイキープ率で31位、パーオン率34位、パットのスコア貢献率17位、アジャステッドスコアリング10位、そしてパー4でのスコア率を7位タイ。
12. ジェイソン・デイ(オーストラリア)
フェアウェイキープ率、パーオン率では100位以下としているものの、アジャステッドスコアリングでは20位としている。パットのスコア貢献率では19位とし、ツアー出場者中トップの飛距離を誇る。コングレッショナルで開催された2011年の全米オープンでは2位。
13. セルヒオ・ガルシア(スペイン)
ウェントワースでは19位タイとし、米国ツアーではパーオン率30位、パットのスコア貢献率とアジャステッドスコアリングは共に2位としている。最終日は厳しいものとなったが、ザ・プレーヤーズ選手権では強さを見せつけた。
14. ウェブ・シンプソン
メジャー初勝利となった去年の優勝を守りたいところ。今シーズンはハーバー・タウンでの2位を含む、8度のトップ20位入りを果たしている。パーオン率で40位、アジャステッドスコアリング30位としている。パー4およびパー5のスコア率は共にトップ30位以内。
15. ザック・ジョンソン
過去9回出場した全米オープンでは未だにトップ25入りを果たせていない。しかし、クラウンプラザインビテーショナルでは3位とし、自分のプレーに嵌れば好結果が望めそう。今シーズン序盤はフォームが安定しなかったが、フェアウェイキープ率ではツアー24位としている。
16. ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)
今シーズンは劇的な復活を遂げ、出場10試合中8度の予選通過、3度のトップ10入りを果たす。米国ツアーのフェアウェイキープ率で1位とし、パーオン率では3位としている。アジャステッドスコアリングでは23位タイ、パー5スコア率では5位タイ。
17. ダスティン・ジョンソン
TPCサウスウィンドでは、総合10位タイ、パー5スコア率で1位としたものの、少し雑なプレーが目立った。序盤からの好スタートが勝利へのカギとなりそう。ドライバー精度では180位としているが、アジャステッドスコアリングでは23位タイ。
18. スコット・スターリングス
今回が全米オープンデビューとなるスターリングス。今大会出場は部門別資格を獲得したことによるもの。クラウンプラザインビテーショナル、ザ・メモリアルトーナメントは共に4位タイで終え、TPCサウスウィンドでは2位タイとした。オールアラウンドランキングでは22位。
19. ジム・フューリック
去年は、オリンピッククラブで4位タイとし、自身6度目のトップ5入りを果たした。フェアウェイキープ率で4位、プロキシミティでは1位、アジャステッドスコアリングでは22位。
20. スティーブ・ストリッカー
今大会が今シーズン7大会目の出場となる。規定ランキングに入っていれば、フェアウェイキープ率で13位、パーオン率で2位、パットのスコア貢献率で13位、アジャステッドスコアリングでは20位となるところ。17度の出場を誇る全米オープンでは9度のトップ25位入りを果たしている。
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