14歳グァン・ティンランが最年少予選通過 ペナルティ論争が勃発
2013年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
時計を巻き戻したカプルス、首位タイで折り返し
By Helen Ross, PGATOUR.COM
フレッド・カプルスが、キャリア29回目のマスターズで大健闘を見せている。今季はここまで予選を通過して、上位で決勝ラウンドを迎えることはなかったが、悪い流れにもピリオドを打てそうだ。
長い間カプルスを指導してきた、ポール・マーチャンドとの練習の成果が、折り返しを迎えた第77回マスターズ大会で輝きを放っている。
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初日の木曜日を「68」で回ったカプルスは、2日目も「71」でまとめ、首位に1打差の好位置につけている。彼は一年前も2日目を終えてこの位置にいたが、最終的に昨年は12位タイに順位を落としてしまった。
日曜日に53歳6か月11日となるカプルスが、もしマスターズで優勝を飾れば、サム・スニードが持つPGAツアー最年長優勝の記録を更新することとなる。
カプルスと同じくマスターズの優勝経験を誇るスニードは、1965年のグレーター・グリーンズボロオープンで優勝した時、52歳10か月と8日だった。
もちろん大会は、まだ2日残っている。精神的にも肉体的にもタフな戦いは続く。昨年のマスターズは、3日目で「75」とスコアを落とし、順位を11位まで下げた苦い経験が、ざわめく周囲をよそに、彼自身のゴルフをする上できっと役に立つことだろう。
「この調子で残り半分も回りたいね」と、カプルス。「昨年の大会は(2日目を終えてトップに並んでいた)、ジェイソン・ダフナーと私が、3日目に大きく調子を落としてしまったからね。何のための土曜日だってラウンドをしてしまったので、明日はいいラウンドにして、日曜日に望みをつなげたいね。それが私のゴールかな」。
「でもそれって相当、難しいことなんだ。冗談を抜きにして、ここは本当に難しいコースだ。ラウンド後は疲労感をたっぷり感じるしね。今日はドライバーを思い切って振りぬいたよ。とはいっても10回か12回か、それくらいの機会しかなかたけどね。でも「53」といいこれまでの練習といい、こんないい感じで日曜日を迎えたことは今年はなかったからね。ただの一度もね。ま、それは僕のプレーがあまりに惨めなゴルフだったからなんだけどね」。
コーチのマーチャンドは、この日もカプルスについてラウンドを回った。「すぐ近くに彼がいるので、落ち着いてラウンドができる」と、カプルス。幾分アップライト気味にアドレスを取れば、クラブのヘッドスピードはさらに増すとマーチャンドは助言を送っている。
「(初日の)木曜にいい感じだな、と感じていて、早くも金曜日のラウンドが終わった。ちょっと驚いているよ。でも緊張したり、昨年のようなミスを繰り返したくはないからね」と、カプルスは語った。コーチと回った練習ラウンドで感覚をつかめたから、この感覚を大切に、明日も最終日も回りたいね」。
金曜日を振り返ったカプルスは、アプローチを2度もミスしてダブルボギーを叩いた“痛恨の7番”のあと、100フィートもの長いパットを2打で沈めてバーディを奪った8番が、この日のカタルシスだったと語った。しかもそのバーディで“復調のきっかけ”を感じたようで、「それ以降はとてもいい感じで自信を持ってラウンドできた」と明かした。
2日目を終えてカプルスは75%の確率でフェアウェイをキープし、61%のグリーン・レギュレーションを記録している。
パッティングも好調のカプルスは、初日が「25」パット、2日目は「28」パットだった。一度あった3パットはご愛嬌ということで。
彼はこの調子をキープできるのか?それとも昨年の二の舞が起きるのか?ベテランのカプルスはマスターズでトップ10フィニッシュが過去に11度、そして直近の3年間はいずれも15位以内でフィニッシュしている。
「残り2日間は、ボールを丁寧に運びたいね。そう、ここは僕にとって見慣れたコースなんだから」と、カプルスは語った。「要は、2日続けてこのコースでいいプレーが続くかってことなんだ。去年はダメだった。去年の3日目は4オーバーだった。苦しかったね」。
カプルスは、去年のマスターズで優勝していれば、もしかしたら引退していたかもしれないと冗談を言って笑わせた。もちろんそんなことは、誰も望んではいない。ゴルフ界で最もクールにパットを決めるカプルスの、残り2日の物語を大いに楽しもうではないか。