南アでも…ウーストハイゼンが五輪出場を辞退
2016年 リオデジャネイロ五輪
期間:08/11〜08/14 場所:オリンピックゴルフコース(ブラジル・リオデジャネイロ)
プレーヤーが不快感 南アのメジャー覇者が相次いで五輪を辞退
2011年の「マスターズ」王者、シャール・シュワルツェルが8月に行われるリオデジャネイロ五輪の出場を辞退した。南アフリカ代表のキャプテンを務めるゲーリー・プレーヤーが明らかにした。シュワルツェルはコメントを発表していない。過密日程を理由としたルイ・ウーストハイゼンに続く決断で、同国代表は2人のメジャーチャンピオンを欠いた選手層から決まる。
世界ランキングを基にしたオリンピックランキングにおいて、同国代表の現段階での出場枠は2つ。2週前に米ツアー初優勝を飾ったばかりのブランデン・グレースが最新世界ランク11位で1番手となり、同ランク13位のウーストハイゼンは2番手、シュワルツェルは20位で3番手だった。
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メジャー通算9勝のプレーヤーは声明で「南アフリカは素晴らしいチームになるはずだったが、いまの状態(選手層)では、そこまで強くはないだろう」とガッカリ。「南アの金メダル獲得のチャンスに大きな影響が及ぶ。彼らが我々のチームを強くするだろうことは疑いようがなかった」と失望感を隠さなかった。
2選手の欠場により、現段階で2番手に繰り上がるのはジャコ・バンジル(世界ランク59位)で、3番手はジョージ・クッツェー(85位)。いずれも欧州ツアーを主戦場としている選手たちだ。
南アのふたりに先駆けて、既にアダム・スコット(オーストラリア)、ビジェイ・シン(フィジー)といったメジャー覇者が欠場を明らかにしており、プレーヤーは「トップ選手たちの欠場を悲しく、本当に残念に思う。南アフリカだけに限ったことではない。欠場する選手たちはゴルフというゲームを傷つけてしまった」と不快感もあらわにした。
アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラスとともに“ビッグ3”としてプロゴルフ創世記の一時代を築いたプレーヤー。「私は世界中、地球の隅々までゴルフを広めることに人生の大半を費やしてきた。私だけでなく、ビッグ3はお金のためではなく、ゴルフを発展させるためにどこへでも出かけて行った。今日の選手たちは大金を稼いでいる。それを(ゴルフ界へ)還元すべきだ」とゴルフが112年ぶりにオリンピックの正式種目に復帰する意義を説いた。
そして「幸運なことに、ベストプレーヤーたちがこの重要性を理解して、日本の東京でプレーするまでにはまだ4年ある」と東京大会での盛り上がりに期待した。