戦いの舞台オークモントを徹底解剖!/全米オープン
羽川豊の全米オープン生レポート/世界トップ2のリベンジに期待!!
全米オープンはメジャーでも最も過酷なコースセッティングで行われる試合というのは、ご存知でしょうか。大会を主催するUSGA(全米ゴルフ協会)は、4日間72ホール終了時の優勝スコアをイーブンパー程度に設定している。ということは、世界の最高峰PGAツアーで戦う選手の中で、その週に最も調子の良い選手がイーブンパーでなんとか上がることが出来る、言い換えれば調子が悪ければたとえタイガー・ウッズでさえも2桁以上のオーバーパーがあり得るのです。
昨年の大会は、「準備不足」という発言をしたタイガー・ウッズが、まさかの予選落ち。そして最終日には、優勝を目前にしたフィル・ミケルソンが最終18番でダブルボギーを叩き優勝を逃した。その後、ミケルソンはこの事態から立ち直るのに多くの時間を要した。
そのタイガー、ミケルソンが今年はどのような戦いを見せるか注目したいですね。「それぞれのリベンジ」、今年はこのテーマで大会を見てきます。
みなさんは日本勢の活躍を期待されていますが、今年もかなり厳しい戦いが待っていると思います。まずは正確にフェアウェイを捕らえ、かつ300ヤードのドライバーショットが要求されるでしょう。2打目にロングアイアンでピンポイントに攻める技術も必要ですし、ラフに入ったときでも冷静に対処できる精神力も試されることになります。
日本の最終予選で通過した増田伸洋は初挑戦なので怖がらずに思い切って戦って欲しいですね。片山晋呉、谷口徹、横尾要、今田竜二の4人は、このようなセッティングを経験していますので、ピンポイントで攻めて、そして守るところは守って4日間戦って欲しいと思います。昨年12位タイに入った今田くんは、今シーズンも調子が良いので結果を残して欲しいですね。
羽川豊 (はがわ ゆたか)
セントラルスポーツ所属。栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。現在は自身のゴルフサロン「HAGAWA YUTAKA GOLF SALON」でレッスンを行っている。
今回、全米オープンにはテレビ朝日のレポーターとして現地入り。タイガー・ウッズや上位選手の詳細情報はテレビでもお楽しみください!