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ライダーカップのスーパールーキー

ニクラス・ファス、ピエール・フルケ、フィリップ・プライス、そしてポール・マギンリー。欧州のライダーカップルーキーたちが勝敗を決めるスポットライトを浴びることになろうとは誰が予想しただろうか? 実は欧州キャプテンのサム・トーランスを始め、欧州チームは彼らの活躍を信じていたのだ。

独特のガッツポーズを何度も決めていたニクラス・ファス。最終日の最終ホールではポール・エイジンガーに神懸り的なバンカーショットを決められ引き分けに持ち込まれたが、大健闘した。またピエール・フルケもデービス・ラブ相手に貴重な0.5点をもぎ取った。

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ピエール・フルケ
「始まる前に『勝敗を決するマッチに勝てば、ライダーカップの歴史に名前を残す事もできる』とトーランスに言われた。僕はチームが勝ってくれれば良かったので、最終ホールではラブにOKを出して引き分けたけど、彼に勝つこともできた。なんてね(笑)」

面白いことにシングルスの朝、ルーキー4人は一緒に朝食を取り、優勝を決めるマッチが自分たちになるのでは?と予想していたという。

ニクラス・ファス
「自分たちルーキーの中から、優勝パットを決めるヤツが出るんじゃないか?って言っていた。エイジンガーが最終ホールで奇跡のバンカーショットを決めなければ自分が英雄になっていたけどね。マギンリーに花をもたせてやってもいいかなって思ったのさ(笑)」

最も活躍したのが、お荷物と称されていたフィリップ・プライス。世界ナンバー2のミケルソン相手に金星を挙げた。ライダーカップ前の7試合では4度の予選落ちを喫しており調子は下降気味だったが、有り難くない批評を結果で吹き飛ばした。

フィリップ・プライス
「自分のフォームが不安定になっていたこともあって自信をなくていた上に、マスコミに『なぜ辞退しないのか?』などど書かれて、本当に辛かった。でもトーランスをはじめチームの仲間は誰も僕をお荷物扱いなんてしなかった。皆応援してくれた。嬉しかったのはトーランスが僕を他の11人と同じように、主力選手のひとりとして信頼してくれたことだ」

そして一番スポットライトを浴びたのが、優勝パットを決めたポール・マギンリー。最終18番フェアウェイにいたとき、同じアイルランドの英雄、クリスティ・オコナーJr.が1989年のライダーカップで放った2番アイアンを思い出したという。オコナーのショットはみごとグリーンを捉え、対戦相手のフレッド・カプルスに勝利した時のことだ。

ポール・マギンリー
「僕の2打目が、オコナーが2番アイアンでグリーンを狙った位置にあった。だから意識した。オコナーの亡霊がでてきてちょっかい出さないかなとかね(笑)。幸運なことに、勝利に必要だった引き分けに持ち込むことができた。本当に嬉しかった」

イェスパー・パーネビック
「僕は昨日みんなに言っていた。この4人のルーキーが明日やってくれるぞって。でも4人のルーキー全員が誰も負けなかった。これはスゴイことだ」

パドレイグ・ハリントン
「どうしてもトップ選手に期待が集まるけど、今回はルーキーたちが最高の力を発揮してくれた。ルーキーたち本人も、そしてチームメイトも彼らの力を信じて疑わなかったからだ」

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