GDO編集部が選ぶ2023年の10大ニュース<国内男子編>
GDO編集部が選ぶ2023年の10大ニュース<海外男子編>
5位:金谷拓実がアジアンツアー初優勝
2月のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ オマーン」で、金谷拓実が後続に4打差をつける快勝で海外ツアー初優勝を飾った。同シリーズは「LIVゴルフ」と同じサウジアラビア政府系ファンドの支援を受ける高額大会で、2022年からツアーに組み込まれた。
賞金総額は200万ドル(約2億6300万円)で、金谷は優勝賞金36万ドル(約4730万円)を獲得。世界選手権シリーズを除き、海外開催のアジアンツアーで日本人が優勝したのは、平塚哲二が3勝を挙げた2010年以来13年ぶりとなった。
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4位:松山英樹 プレーオフ最終戦「ツアー選手権」の10年連続進出を逃す
プレーオフ第2戦「BMW選手権」をフェデックスカップランキング47位で迎えた松山英樹は、同大会の第2ラウンド開始前に背中痛のため棄権。ランク30位までに入れず、プレーオフ最終戦「ツアー選手権」への10年連続進出を逃した。
松山はPGAツアーに本格参戦した2014年から22年まで、9年連続で最終戦に出場。21年に途絶えたダスティン・ジョンソンの13年連続に次ぐ歴代単独2位の記録を更新していたが、10年の大台に乗せることはかなわなかった。
3位:ジョン・ラームがLIVゴルフに電撃移籍
ジョン・ラーム(スペイン)が、サウジアラビア政府系資金をバックにした「LIVゴルフ」に電撃移籍することが12月7日に発表された。欧米メディアによると、11勝を挙げたPGAツアーからの移籍に伴う契約金は700億円以上に上る。
当初は予選カットがない3日間大会をはじめとしたLIV独自のフォーマット等に否定的だったラーム。莫大な賞金額についても「お金のためにゴルフをしたことは一度もない。世界のベストな選手たちと競い合いたい。PGAツアーこそが持つ歴史や伝統に惹かれている」と話すなどPGAツアーへの“忠誠”を誓っていたが、急転直下の移籍劇となった。
2位:PGAツアーとLIVゴルフが2年の分断を経て和解
PGAツアーとDPワールドツアー(欧州男子ツアー)は6月6日、対立を続けていた「LIVゴルフ」との和解を発表した。
欧米ツアーはLIVを支援してきたサウジアラビア政府系のファンド、PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)の投資により、関連事業の権利を統合する新団体の設立を発表。それに伴い、当事者間で係争中の訴訟も終了させることで合意した。LIVが主導する団体戦(チームゴルフ)についても成長に協力する方針を示した。
1位:久常涼が日本人3人目の欧州ツアーV&日本人初の新人王
9月の欧州ツアー「カズーオープンdeフランス」で、久常涼が4打差5位から出た最終日に「66」をマークして欧州ツアー初優勝を挙げた。
日本勢の欧州ツアー制覇は、1983年「パナソニック欧州オープン」(イングランド)優勝の青木功、同ツアーを兼ねた2016年「WGC HSBCチャンピオンズ」(中国)、17年「WGC ブリヂストン招待」(米国)、21年「マスターズ」(米国)を制した松山に次いで3人目となる。
11月には欧州ツアーが23年シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出。日本人が選ばれたのは史上初の快挙だった。また、年間ポイントレース(レース・トゥ・ドバイ)では17位に入り、有資格者を除く上位10人に付与される2024年度のPGAツアー出場権をつかんだ。