ルーク・ドナルド バイオグラフィー/英国で育ち米国へ渡った“ハーフ・スコティッシュ”
タイガーも悲しむ!歴史ある「ウエスタンオープン」が「BMW選手権」に変更
トレバー・イメルマンが歴史ある「シアリスウエスタンオープン」を制した最後の優勝者となった。というのも、2007年から大会は「BMW選手権」と改名され、フェデックス・カップのプレーオフトーナメントのひとつとして秋に開催。2008年から偶数の年は、シカゴ周辺の名門コースを順番に訪れることになる。そんな変更に寂しさを隠せない選手も少なくない。
タイガー・ウッズ
「ウエスタン・オープンのような大きな大会が、シカゴ周辺で開催されるのは素晴らしいことです。来年以降、このコースでは一年おきの開催となってしまうのが、唯一悲しい点ですね。スポーツが盛んな都市、シカゴに、ゴルフの大会のために毎年こられないのは残念です」
ジム・フューリック
「シカゴは優れた都市であり、それに加えて私はオリンピアフィールズで優勝したほかコグヒルでもいい成績を収めていますから、毎年ここに戻ってこられないのはさびしいです」
マイク・ウィア
「ワシントンDCでの大会もなくなりますし、シカゴにも毎年こられないというのは、どこかピンとこない感じですね」
ルーク・ドナルド
「シカゴに住む私にとっては、自宅から通えるのでラクですが、ウエスタンオープンが、今後もっと発展することを祈るだけです。来年は9月の開催ですから、天候にも恵まれ、コースのコンディションもよくなると思いますし、フェデックス・カップのプレーオフの大会としてもっと強豪がそろうことを期待しています」
デービス・ラブIII
「トーナメントをもっと大規模なものにし、スポンサーを満足させる、それが基本ですからね。毎年コグヒルで開催できたら最高でしたが、それでも一年おきに戻ってきます。スポーツタウンではないアトランタで2試合開催するのは、スポンサーになってほしいコカコーラの本社があるからです。私達は商品である大会を売らなければなりませんから、そのために最高の大会を、大きな都市で開催することが政策委員会の狙いです」
アメリカで2番目に古いウエスタンオープンは、偶数の年に中西部のコースを順番にたずねることになる。2008年の開催コースはセントルイスにあるベルリーブ、2010年は、インディアナポリスのクルックド・スティック、その次はミネアポリスのへーゼルティーンとなる見込み。PGAツアーのマーケティング・エグゼクティブ、トム・ウエイドは、「シカゴを見捨てるわけではなく、大会のアップグレードととらえており、ワールドクラスのイベントをシカゴで開催することが目的」と話している。