「全英オープン」に向けてチューンアップを図るアーニー・エルスのインタビュー
T.イメルマンの米ツアー初優勝にゲーリー・プレーヤーが絶賛!
南アフリカのトレバー・イメルマンが先週の「シアリスウエスタンオープン」で、悲願の米ツアー初優勝を達成。母国の若手選手の栄光を南アフリカの英雄、ゲーリー・プレーヤーも絶賛した。
ゲーリー・プレーヤー
「南アフリカのゴルファーについて語れるなんて最高ですね。まず、アーニー・エルスとレティーフ・グーセンは、2人合わせてメジャーで5勝を挙げています。そして、現在、トレバー・イメルマンが絶好調なのは、個人的に嬉しい限りです。私は、イメルマンを去年のプレジデンツカップ・インターナショナルチームの指名選手に選んだとき、かなり批判を浴びました。オーストラリアのメディアが、最も厳しかったと思いますね。オセアニアの選手が5人もメンバーだったのにですよ。何でイメルマンなのか?と私は散々叩かれましたが、あの時、イメルマンは最強の指名選手だと信じていました。そして、イメルマンは、最新のワールド・ランキングで15位まで浮上しています。PGAツアーで過去6週間の大会だけを見て、その6試合での平均順位を調べれば、間違いなくイメルマンがトップだと思いますよ。過去6週間、世界で最も優れたプレーヤーこそ、トレバー・イメルマンなんです」
-「南アフリカの選手で、現在、最も優れているのは誰でしょうか?」
ゲーリー・プレーヤー
「その質問に対する答えは、そう簡単ではありません。短距離走や長距離走の途中で、誰がベストかを判断するのは妥当ではないですからね。イメルマンがメジャー3勝のエルスや2勝のグーセンを抜くのは、まだまだ先のことでしょう。もちろん、エルスとグーセンを越える可能性がある選手といえば、私はイメルマンしかいないと思っています。それから、他の選手との比較という点で大胆な意見を言いたいと思いますが、スイングの基礎だけみれば、イメルマンはベン・ホーガンのレベルに達しつつあると思いますね。私はホーガンと何度も一緒にプレーしましたが、ショットのうまさという点では、イメルマンも含めて誰もホーガンには勝てません。しかし、スイングの基礎がしっかりしているということだけで判断すれば、イメルマンはホーガンに最も近い選手に見えますね」
世界ランキングで南アフリカ勢の順位を見ると、4位のグーセンが最高位で、次が8位のエルス。しかし、PGAツアーの賞金ランクでは、5位のトレバー・イメルマンが最高位で、続いて11位のローリー・サバティーニ。5人合わせて、今年トップテンが21回入っている。イメルマンとサバティーニが、今シーズン米ツアーで優勝している一方、エルスとグーセンは欧州ツアーで勝っている。