2014年 全英リコー女子オープン

全英リコー女子オープン開幕に寄せて~三田村昌鳳コラム~

2014年 全英リコー女子オープン 事前 ロイヤル・バークデール
リバプール近郊にあるロイヤル・バークデールが今年の全英リコー女子オープンの舞台となる(Andrew Redington/Getty Images)

全英リコー女子オープンの会場となるロイヤルバークデールには個人的な思い出がある。1976年に初めて全英オープンの取材に行ったコースだからである。ロンドンからリバプールまで電車で3時間ほどだったと思う。車窓から見える田園風景が、とても懐かしいと思ったのは、受験勉強時代に読んだエッセイの中によくでてくる風景だったからだ。

敢えて電車の旅を選んだのは、リバプールに立ち寄りたかったためでもあった。そう、ザ・ビートルズが生まれ育った街、ペニーレインに行きたいという下心があったからだ。並木道、公園と古いイギリスの小さな店が立ち並ぶ。ビートルスの歌詞そのままの町並みだった。ここの「ペニーレイン」という町の標識は、つけてもすぐになくなると言っていた。

ロイヤルバークデールはそこから高級保養地のブラックプール、サウスポートへと向かっていく。1976年の全英オープンで鈴木規夫が10位に入ったことで、日本選手たちが全英オープンに挑戦するきっかけとなったコースなのである。

今年は日本人選手11名が、そのロイヤルバークデールの全英リコー女子オープンに挑戦する。そこには期待感と不安感が入り混じった複雑な気持ちがある。何故なら世界の女子プロ界の地図、レベルが大きく様変わりしたという実感があるからだ。

2014年 全英リコー女子オープン 事前 ミッシェル・ウィ
全米女子オープンを制したミッシェル・ウィ。アメリカ勢の勢いが強まってきた(Adam Hunger/Getty Images)

根拠は6月の全米女子オープンの結果である。米国のミッシェル・ウィがメジャー初優勝を遂げ、全英リコー女子オープンのディフェンディングチャンピオンであるステーシー・ルイスが2位。19歳のレクシー・トンプソンが7位タイに入って、韓国勢に押されていた米国勢が勢いを増し、まさに3トップとなったこと。

そして彼女たちのプレースタイルは、飛距離やショットの精度などのレベルが一段と高くなったことである。世界の女子プロゴルフ界に新しい流れが生まれた。その流れに日本選手たちがついていけるか、という不安だ。(三田村昌鳳)

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