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芹澤信雄キャディが指南 西山ゆかりが3位発進

西山ゆかりがハーフターンを迎えると、取り囲んだギャラリーの視線は、隣を歩く日焼けしたキャディへと動いた。「あれ?あのキャディは・・・」。今週、西山のキャディバッグを担ぐのは、師匠と仰ぐレギュラーツアー5勝の芹澤信雄だ。

北海道の札幌国際CC島松コースで開催されている「meijiカップ」初日、西山は4バーディ1ボギーの「69」でプレーして、3アンダーは首位と2打差の3位スタート。芹澤事務所に所属する西山は、芹澤にとっては身内でもあり、愛弟子でもある。「担いで下さると聞いた時は『滅相もない』って感じ。夢のような1週間です」と西山は恐縮しっぱなしの様子だった。

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「きょうのすべてが勉強になったけど、一番はターゲットの取り方、攻め方」と、コース上での的確なアドバイスすべてが、西山にとっては目から鱗の収穫だった。

芹澤は、オフの合宿や練習を見るたびに、「ショットのポテンシャルは高いのに、なぜ成績に表れない?」と常々疑問を抱いていたという。「試合中、どうゴルフを組み立てているのか見たかった。だから『俺がキャディをやる!』って言っちゃったんだよね」と志願した理由を明かした。

芹澤自身、過去に同コースで開催された1992年6月の「札幌とうきゅうオープン」で、湯原信光高見和宏とのプレーオフに敗れて2位になるなど、コースとの相性は悪くない。「財産が生きたね」と、この日はキャディとしての活躍を自画自賛した。

次打地点に向かいながらも、2人の会話は終始止まらない。「普段は表に出さない心の内や、その時の感情を、きょうはすべて師匠にぶつけていました」と西山は言う。芹澤は「『そんなに緊張すんなよ』、『慌てるな、落ち着け』ってね」と、そつなくキャディの仕事をこなしながら、リラックスムードを精一杯、心掛けていたそうだ。

西山は15番(パー4)でピン左上から7m強のパットを沈めてバーディとしたあと、迎えた16番では3パットのボギーとした。「(もう一個獲る!って)“いきますよオーラ”が出過ぎちゃう。そして打ったあとに『打ち過ぎました、すみません・・・』って」と芹澤も苦笑い。

「ゲームの組み立て、頭の使い方次第で上で戦える素質は十分。ショットは完璧だもん」と実力は師匠のお墨付き。開幕前日、良い状態にも関わらず練習場に足を運ぼうとした西山を、芹澤が制したほどだ。「とにかく3日間を無駄にして欲しくない。優勝キャディになりたいかって?なったら泣いちゃうよ、俺」。最後まで、師匠は選手よりも饒舌だった。(北海道北広島市/糸井順子)

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