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一流の証し?不動裕理の変わらぬルーティン

不調なときや物事が思い通りに運ばないとき、「やり方を変える」ことで状況を上向かせようというやり方もある。一方で、“一流”と呼ばれるスポーツ選手には、どんなときも「やり方を変えない」というセオリーを貫く人も多いと聞く。

たとえば、米大リーグのマーリンズで活躍するイチロー。先ごろ、メジャー通算2900安打を突破したが、バッターボックスに立つと、毎回同じルーティンを繰り返すのはご存知の通りだ。プレー中だけではなく、日常生活でもイチローなりのルーティンがいたるところに存在しており「準備というのは言い訳の材料となり得る物を排除していく、 そのために考え得る全てのことをこなしていく(ことだ)」という自身の名言も残っている。

7日から北海道で開幕するゴルフの国内女子ツアー「meijiカップ」に出場する、ツアー通算50勝、永久シード保持者の不動裕理もそんな一人だろう。5月の「ワールドレディスサロンパスカップ」以来となる今季5戦目、11試合ぶりの参戦だ。「meijiカップ」での不動と言えば、思い出すのは2010年大会。首位タイで迎えた最終日最終ホールで、約7mの距離の難しい傾斜を読み切ってバーディを奪った場面は、記憶に残る名シーンだ。

「11試合ぶり?そんなに経つんですね。週に2、3回ゴルフしていましたけど、ゆっくり過ごしていました」。6日、プロアマ戦に出場した不動は、そんなブランクさえ感じさせず、小気味良い、いつものリズムで淡々とプレーしていた。

この変わらぬリズムこそ、不動の持ち味だ。どんなときも一定のリズムでスイングを始動させる姿に、迷いの影は一切ない。ティグラウンドからホール全景を見渡し、素振りは1回(ときに2回)だけ行う。

一般的に、スイングの中のチェック項目が増えるほど、ルーティンが複雑になっていく傾向は否めない。「チェック項目は、1回の素振りの中で完結させる」。調子が良くても悪くても、常に一定というのが不動流だ。

不動に関し、目に入るハザードは全て視界から消し、落としどころしか見ていないという記事を目にしたこともある。「ルーティン?プロになってからほとんど変わっていないと思います。何も考えていないんですよ」。

イチローの言葉にある“準備”こそ、いかなる状況の変化にも動じないルーティンを指す。まもなくプロ転向から19年目を迎えようとしている不動にも“不変”なルーティンが存在している。

一方で、その不動からアドバイスを受け、やり方を変えたことが最近の好成績につながっている選手もいる。約7年の歳月を費やし、前週の「大東建託・いい部屋ネットレディス」でツアー2勝目を飾った原江里菜だ。

6月の「ニチレイレディス」開催週、不動と食事をともにした原は「なぜわたしは勝てないのか」と尋ねた。不動はこう答えたという。「神経質すぎるのでは?素振りが多すぎます」。原は大先輩からの言葉を受け止め、直後のラウンドから素振りの回数を少なくすると、翌週からの4週のうちトップ10に優勝を含め3度入った。(北海道北広島市/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。昨秋、編集部内「作る」から「届ける」チームに異動した。体力勝負の出張生活を卒業して社内に腰を据えるものの、隙あらば“おいしい”脱出を企てている。趣味は料理、ヨガ、妄想。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。

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