奮起、限界・・・若手たちの与える影響
2012年 樋口久子 森永製菓ウイダーレディス
期間:10/26〜10/28 場所:森永高滝CC(千葉)
「久々なので楽しみ」 2打差の藤本、逆転なるか
千葉県の森永高滝カントリー倶楽部で開催されている、国内女子ツアー「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」の2日目。首位に1打差の3位タイからスタートした藤本麻子は、3バーディ、1ボギーの「70」にまとめ、通算6アンダーは首位に2打差。単独2位の好位置から、およそ1年ぶりとなるツアー通算2勝目を狙う。
「朝から風が強くて、今日はガマンのゴルフだと覚悟していた」。しかし、スタートホールの1番から警戒していた風が災いし、「風の読み過ぎ」で2打目をグリーンオーバー。アプローチを寄せきれずにボギー発進とする。だが、このボギーで「今日はピン位置も難しいし、考えてゴルフをしないとダメ」と意識を強めたコースマネジメントが奏功を見せる。
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キャディと綿密に状況を確認し合いながら、「風の計算も上手く出来たし、ショット自体もいい。風があってもうまく飛んでくれた」。直後の2番では、150ヤードの2打目を5mにつけてバーディを奪い返すと、5番(パー5)も4mのチャンスを決める。後半も16番までパーを並べると、17番(パー3)では9番アイアンで50センチに絡めてバーディ。首位の全美貞(韓国)を逆転圏内に捕らえ、18ホールを完走した。
「久々なので、本当に楽しみ。今日もすごくいい緊張感の中でプレーできて幸せだな、と思った。明日も1打1打に集中して、チャンスをものにできればと思う」。現時点で賞金ランキングは50位と、来季シード権(現時点で、永久シード保持者の不動裕理を除く同50位以内)も危うい位置。シーズン終盤の勝利で、不本意な戦いが続いている形勢を一変できるか。(千葉県市原市/塚田達也)