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ツアープレーヤーたちの挑戦<佐藤信人>

ツアーは今季残すところあと2試合。
といっても、来週の『ゴルフ日本シリーズJTカップ』はツアーの優勝者と、賞金ランク25位内の選手にしか出場権がないため、シード権争いのほとんどの選手たちにとっては今週の『カシオワールドオープン』が、事実上の最終戦となります。今年も、会場のいぶすきゴルフクラブでは、“生活権”をかけた熾烈な争いが繰り広げられることでしょう。

そのほかにも、この大会をもって今季ツアー最終戦を迎える選手がいます。今年、欧州ツアーの最終予選会をみごとパスして次期シーズンの出場権を獲得した佐藤信人です。

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欧州ツアーはアジアンPGAツアーとの共催で行われる来週の『オメガ香港オープン』が2004年の開幕戦に当たります。
早速その出場権を得た佐藤は、来週月曜日には香港に飛び、記念すべき欧州ツアーの第一戦を、開幕戦で飾ることになったのです。

学生時代はアメリカに留学経験もあり、語学や生活面ではほとんど不自由のない佐藤がなぜ、今回はヨーロッパを目指したのか?
それは単に、今年の米ツアー最終予戦会への挑戦権が得られなかったこともありますが、とにかく「どこでもいいから、世界へ飛び出したい」という気持ちも強かったようです。

というのも佐藤には、ことゴルフに関しては「海外コンプレックスがあった」そうで、推薦出場などのスポット参戦ではどうしても力が出し切れず、いつも消沈して帰国するのが常でした。
「それを解消するためには、その土地に腰を据えて場慣れすることが大事、と考えたんです」と話します。
アメリカに比べてヨーロッパの移動は比較的、楽だそうで、その点も欧州ツアーを選んだ理由にあったようです。

Qスクールの最終日は、同じ組でまわった選手とともにみごと来季の出場権が得られる順位を得て(佐藤は7番目)、2人で涙を流さんばかりに抱き合って喜びあったそうです。
「飲めもしないのにシャンパンを持って、順位ボードの前でしっかり記念撮影もしてきました」
過酷な条件を勝ち抜いて、感動の瞬間も味わいました。

今週を今年最後の日本ツアーにして、いよいよ旅立つ佐藤。
「今年は、あまり良い成績がなかったので、良い締めをして出発したい」
しばらく留守にするだけに、今週、日本のファンにもその戦いぶりをしっかりと目に焼き付けておきたいところです。

ジャパンゴルフツアープレーヤーたちの海外事情

来年は、この佐藤のほか飯合肇も世界に飛び出します。先週行われた米シニアのチャンピオンズツアー最終予選会を3位で突破し、みごと出場権を手に入れました。

また来週には、USPGAツアーの最終予選会が行われ、一次予選から勝ち抜いた宮里優作と、2次から勝ちあがった久保谷健一、日本ツアーの賞金ランクでの権利を得たトッド・ハミルトン宮瀬博文などが挑戦する予定です。

最後の難関を突破すれば、今季に続き2年目の米ツアー参戦となる久保谷は、先週のダンロップフェニックスが今季国内初戦でした。

久しぶりに日本のファンに見せたその頬はげっそりとやせこけ、「向こうでもまれすぎてやつれきり、ウェスト29インチ、体重は67キロまで落ちちゃいました」と、過酷な転戦生活の疲れは隠せませんでしたが、最終日は8位に食いこむ健闘。
「トップ10入りは満足だけど、最終日にアンダーパーをマークできずに終わったのが心残り。アメリカなら全米オープンとかメジャー以外で最終日にスコアが伸ばせない選手が、上位に残るなんてありえないから」とたくましいコメントも残しました。

彼らの孤軍奮闘ぶりが、いずれ日本ツアーのさらなる発展へとつながっていくことは、間違いありません。

※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。

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