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比嘉真美子 最下位の結果が教えてくれるもの

6人の日本勢が参戦している、タイ開催の米国女子ツアー第2戦「ホンダ LPGAタイランド」。ツアープレーヤーの宮里藍宮里美香上田桃子上原彩子に混じり、推薦で出場した比嘉真美子はプロ転向後の海外デビュー戦。日本ツアーでも屈指の飛ばし屋として鳴らす若きホープが、初めて米国ツアーの舞台を踏んだ。

これまで比嘉の印象として残っているのは、その物怖じしないハート。アマチュア当時にプロツアーに出場していた時には、勝利への意欲を全面に押し出す姿勢、そして強気な言葉を何度となく見て、聞いた。「日本アマ」連覇という実績や、スケールの大きなプレースタイルも、比嘉のイメージを形作る要素だった。

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しかし、今大会の開幕を前に、比嘉の口からはいつもの強気な言葉は無かった。「言葉にするのは難しいけど、日本ツアーのデビューの時とはぜんぜん違う。まだ、現実味がない気がします」。今季初戦がいきなり世界最高峰の米国ツアー、スイングも矯正中とあり、少なからず不安もあったのか。「今、持っている力を100%出したいと思います」との表現に留まった。

そして、迎えた初日。比嘉は、米国ツアーのレベルを痛感することになる。14番と15番の後半2ホールで5ストローク落とすなど「80」を叩き、8オーバーは最下位の70位。「ショットの精度が悪いし、アプローチもパットも歯が立たなかった」。

同組の海外選手がドライバーで打ったボールを3番ウッドで越すなど、飛距離は世界と互角以上に渡り合える。しかし、「ラフに沈んだ時のアプローチ、曲げた時のマネジメントがまだまだ出来ていない」と比嘉。ダボの14番、トリの15番はいずれもティショットを曲げ、ショートゲームで崩れてのもの。「日本では悪くても、ごまかし、ごまかしで1オーバーか2オーバー。私の課題点を、象徴するようなラウンドでした」と肩を落とした。

その中で、比嘉は前を向く。「この試合で、私の課題が100%出ると思うし、そういう意味では今日は良かったと思う」。米ツアーのコースセッティング、そして初日最下位という結果により浮き彫りになった課題。今大会は、予選落ちが設定されていない。比嘉にはあと、54ホールもの優れた“教材”が残されている。(タイ・チョンブリ/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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2013年 ホンダ LPGAタイランド



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