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全ホールでスタンディングオベーション パーマーの熱気を知る男

◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 事前情報◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7315yd(パー72)

アーノルド・パーマー氏が26日(月)に死去したことを受け、男子ゴルフの日本ゴルフツアー選手会は「トップ杯東海クラシック」で、出場選手が任意で喪章をつけてプレーすることを決めた。宮里優作・選手会長の発案。現在のプロゴルフの礎を築いたレジェンドへの敬意を表す。

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「全米オープン」が初めてテレビ放送されたのが1954年。その年の「全米アマチュア選手権」を制し、翌年プロ転向したパーマー氏はまさに映像を通じてゴルフを世界に広めたスーパースターだった。日本にいる選手にとっては、今も昔も「雲の上の存在。なかなか会えないですし、テレビの中の人」(宮里)という伝説的プレーヤーだが、同じトーナメントでその空気を味わったゴルファーもいる。

48歳の谷口徹は2002年の「マスターズ」で、パーマーと予選ラウンドを同組でプレー。「パーマーが本当にすごかった時代はテレビであまり見たことがなかったんですけど(当時は)ギャラリーの熱狂がすごかった」と感慨深げに振り返った。

谷口にとっては、同年がマスターズ初出場の年だった。たどり着いたオーガスタナショナルGCを包む空気は、歴代最高の熱気だったと言っても過言ではない。当時72歳だったパーマー氏は、同大会でマスターズ出場を最後にすると宣言。試合では毎ホールでパトロンのスタンディングオベーションが起こった。

「初めてのマスターズだったんで、自分も必死で」。谷口は当時34歳。谷口がバーディを取っても拍手はほとんどないような状況だったが「そんなの当然です」と笑う。パーマーは結局、その2年後の大会まで出場して50回の連続出場を果たしたのだが、一緒にラウンドした後にサインをもらったグローブはいまも保管してあるそうだ。

「日本じゃそんなことはないでしょう?アメリカ的ではあるけれど、すごい経験でした。優勝争いとも違う経験」

グランドシニアと呼ばれる年齢ではあったが、「ジャック・ニクラスゲーリー・プレーヤーも(齢を取って)飛距離は違っても、スイングやアドレスに入っていく雰囲気が変わらない。オーラがありますよね」という。何物にも代えられないプライスレスな時間。「あんなにずっとスタンディングオベーションになることは、これから、どんな選手でもないんじゃないかな…」。キングがゴルフに残したもの。語りつくせるはずがない。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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