中嶋常幸の戦績・プロフィールなど
2013年 ダイヤモンドカップゴルフ
期間:05/30〜06/02 場所:大洗ゴルフ倶楽部(茨城)
最年長勝利を逃した中嶋常幸「まだ、やれる」
中嶋常幸の偉業達成はお預けとなった。茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で開催された国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」最終日。ツアー最年長優勝を狙った58歳はともに首位タイから最終組でスタートした松山英樹に敗れた。
「75」とスコアを落とし、通算5アンダーの6位タイ。敗戦のキーポイントに挙げたのは、この日3つ目のバーディで単独トップに立った直後のミスだった。折り返しの9番パー4。左からの上空の風も利用したカットボールで攻めたティショット。しかし「1ヤードも戻ってこなかった。(回転の)“かけ損ない”」と、ボールはそのまま左の林へと突っ込み、セカンドはフェアウェイに出すだけ。サードでも乗らず、1メートルのボギーパットも外す痛恨のダブルボギーで、早々に首位の座を譲った。
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「14番からはエンジンの壊れた船。流されてばかり」。難関ホールが続く終盤は、鹿島灘から吹き付ける風の前に完敗。上がり4ホールで3ボギーを叩いて終戦となった。
2006年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来となるツアー通算49勝目、そして尾崎将司が持つ最年長優勝記録(55歳7か月29日、2002年全日空オープン)の更新はならなかった。しかし胸の内の大半が悔しさで埋まる一方で、手応えも確かにあった。「レギュラーツアーで最終日最終組を回れる。まだやれる。やるよ。オレはレギュラーツアーの選手。ジャンボに言っておいて」。夢の続きはまた今度。多くのファンにそんな期待を抱かせる。
だが中嶋が一方で強調したのが、シニア世代の一員としての“責務”だった。「こういうゴルフをしちゃうとね・・・シニアツアーには行きたくないなあ」と苦笑いした後、「でもね、ちゃんと行かないと」と言った。「レギュラー(のキャリアを)を終えた選手たちが『シニアの試合が無くなっちゃった』と、なってはいけないから」―。
レギュラーツアーは次週、試合のないオープンウィーク。しかし中嶋は7日開幕の「~シニアを元気に~KYORAKU MORE SURPRISE CUP 2013」に参戦する予定だ。
見据えるのは、目の前一打や次の試合だけではない。数年先、もっと先。後輩たちの将来の戦いの舞台もその目には映る。中嶋常幸もまた、やはり偉大だった。(茨城県大洗町/桂川洋一)
桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw
- 国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ2013」練習場LIVE
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国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ2013」会場の大洗ゴルフ倶楽部練習場から生中継!松山英樹、藤田寛之など注目選手の練習風景を石井忍プロの解説付きでお届けします。
【ライブ中継予定】
5月31日(金)6:30~9:00、10:30~16:00
6月1日(土)8:00~11:00、14:00~16:00