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58歳・中嶋常幸 最年長優勝をかけて松山英樹と最終日最終組対決

茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で開催中の国内男子ツアー「ダイヤモンドカップ」3日目。中嶋常幸がツアー史上最年長優勝を視界に捕えた。2アンダーの16位タイから出ると、1イーグル、5バーディ、1ボギーの「66」をマーク。通算8アンダーとして、松山英樹と並び首位タイで最終日を迎える。

ムービングデーの主役は、ツアー通算48勝の58歳だった。風が穏やかな大洗GCの午後。この絶好のチャンスを逃すまいと、中嶋は前半から飛ばした。2番(パー5)で「同伴競技者の2人がチップインを決めて」と、自らもグリーン手前からのチップインイーグルで続く。4番のバーディを挟み、7番からは3連続バーディを奪ってハーフ「30」で折り返し。後半は「スコアボードを見てトップだと思ったらパットが入らなくなった」と1バーディ、1ボギーに終わったが、2009年「ANAオープン」以来となる最終組最終組に入った。

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「非常に挑戦意欲が湧く。日本一好きなコースで、こういうスコアで回れてうれしい」。同大会では最多の過去4度優勝。大洗では86年大会を制した。海風を浴び、空中のハザードを避け、硬く締まったグリーンを攻める。経験と熟練の妙技が存分に活かされる舞台だ。

「事の始まりを話せば長いんだけど・・・」。加齢による衰えはあれど、今季は体力面での充実を感じている。その大きな要因が、約10キロにも及ぶダイエットだった。2年前の2月、久々に乗った体重計が示した数値は95キロ。目を疑い、機械の故障すら疑った。しかしその後は自らを律し、減量に成功。「厳しい食事制限はしてないんだけどね。夕食を早く食べるようにしたり。アルコールはもともとそんなに飲まないけれど、アイスクリームは食べないようにした」。

長年痛みを抱える右ひざへの負担も減り「体にキレがある」と実感する。また、クラブの面でも、ヘッド体積460ccの大型モデルから、380ccの小ぶりヘッドのドライバーにチェンジしたことが大きな手応えに。「使い始めてからフェアウェイヒットが増えたんだ」。

前週には井戸木鴻樹がシニアメジャーの「全米プロシニア選手権」を征する快挙を達成。4月の「つるやオープン」では尾崎将司がレギュラーツアー初となるエージシュート達成に留まらない「62」を叩き出した。日本のシニア世代の勢いは加速するばかりだ。

迎える最終日は、そのジャンボの偉大な記録のひとつである最年長優勝記録(55歳7か月29日、2002年全日空オープン)の更新に挑戦する。同じく首位タイから最終組で出るのは、21歳の松山英樹だ。「明日の戦いは耐えられない。おじさんは挫けやすいから。なんであんな若いのと回んないといけないのか・・・もう、いい加減にしてくれよ」と、最も力のあるルーキーとの対決に苦笑いで溜め息をつく。

しかし去り際に「でも、楽しみだね」とポツリ。年の差、実に37歳。世代を超えた鍔迫り合いが、日曜日を熱くする。(茨城県大洗町/桂川洋一)

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【ライブ中継予定】
5月31日(金)6:30~9:00、10:30~16:00
6月1日(土)8:00~11:00、14:00~16:00


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