【速報】第2ラウンド再開 谷原秀人、宮里優作、池田勇太がスタート
2016年 全米オープン
期間:06/16〜06/19 場所:オークモントCC(ペンシルベニア州)
ガルシアがオークモントで上位に浮上
大会初日のオークモントCCを荒天が襲った「全米オープン」は、2日目に全選手が第1ラウンドを終え、セルヒオ・ガルシア、リー・ウェストウッド、そしてシェーン・ローリーら欧州勢が上位につける展開となった。
9人しかラウンドを完遂することができず、選手の半数近くはスタートすらできなかった木曜の大会初日から一変し、金曜日はピッツバーグ郊外に晴れ間が戻り、選手たちは遅れを取り戻すべくコースへと解き放たれた。
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初日を終えて暫定首位に立っていたアンドリュー・ランドリーは、残っていた最終ホールの3メートルのパットを沈め、この日はその1打のみでプレーを終え、4アンダーの「66」で第1ラウンドを終えて首位に立った。これは、オークモントでの「全米オープン」史上、初日の最高スコアとなった。
結局、第1ラウンドでは誰もこの世界624位の米国人選手を捉えることはできなかったが、1打後方にはイングランドのリー・ウェストウッド、そして米国の飛ばし屋ダスティン・ジョンソンがつけるなど、不気味な存在が後続集団を形成している。
ジョンソンと同組でプレーしたスペインのガルシアは、ローリーと同じく初日を「68」とし、一時は首位のランドリーに並びながらも15番と16番のボギーで後退した米国のスコット・ピアシーと4位タイで並んで第2ラウンドを迎えることになった。
木曜の日中から深夜にかけて降り続いた豪雨により、コースは難度が落ちるかに思えたが、週末へ向け、極度に難しいペンシルベニアの名門コースを、陽光が急速に乾かすなか、アンダーパーで第1ラウンドを終えた選手は11人に留まった。
ガルシア、ジョンソン、ピアシーら、第1ラウンドを遅い時間にスタートした選手たちは、慌ただしく第2ラウンドをスタートせねばならず、2日目に第2ラウンドをスタートすることができなった選手たちは、土曜の午前7時から随時、ティオフすることになる。
過去、「全米オープン」で2度トップ3入りを果たしているウェストウッドは、長いパー3の8番でティショットをピン側3.6mにつけると、9番では2打目をピン側1.5mにつけて、この日は序盤からその実力を遺憾なく発揮した。
この日唯一ノーボギーでラウンドしたジョンソンは6番、11番、そして14番でバーディを奪って3アンダーとした。ちなみに、オークモントの「全米オープン」でのノーボギーは、1994年のローレン・ロバーツ以来の快挙である。
アイルランドのローリーは再開後、14番でバーディを奪うと、続く2ホールではクラッチパットを決めてパーをセーブし、2打目をピン側1.5mに寄せてバーディを奪った17番へと繋げた。
ガルシアは2番でボギーを叩くと、続く3番でも3パットのボギーを叩き、出だしでつまずくも、パー5の4番でしっかりとバーディを奪い、6番では4.5mのバーディパットねじ込んでイーブンパーに戻した。
10番と11番で2打目をピン側3m以内に寄せたガルシアは連続バーディを奪うと、15番では3パットのボギー、短いパー4の17番ではワンオンに成功してバーディを奪った。
「最高のスタートではなかったけれど、序盤に良い感じで2つのボギーを取り戻すことができた」とガルシア。「あれ以降、とてもソリッドにプレーしたね。良いショットが沢山打てたと思うし、良いパットをいくつか決め、必要な時に寄せワンで上がることもできたから、この最終的なスコアには満足しているよ」。
「雨が沢山降ったけれど、それでもコースは難しいよ。ただ、いつもほど残忍ではなかったので、普段よりは若干プレイアビリティが高かったね」。
4番でイーグルを奪ったヘンリック・ステンソン、米国のバッバ・ワトソンとケビン・ストリールマン、アマチュアのスコッティ・シェッフラー、そしてニュージーランドのダニー・リーは「69」で第1ラウンドを終えた。
スコットランドのラッセル・ノックスは第1ラウンドを「70」とし、その1打後方にはグレゴリー・ボーディ、ガリー・スタール、ロマン・ワッテルのフランス人トリオと、イングランドのアンディ・サリバンがつけている。
ディフェンディングチャンピオンのジョーダン・スピースは第1ラウンドを終え、かつての大会王者であるグレーム・マクドウェルやジャスティス・ローズらと共に2オーバーにつけている。
「マスターズ」王者のダニー・ウィレットは5オーバー、そして2011年の大会王者であるロリー・マキロイは7オーバーで第1ラウンドを終えている。