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2016年 全米オープン
期間:06/16〜06/19 場所:オークモントCC(ペンシルベニア州)

ダスティン・ジョンソン再び参上 1年前のリベンジは

決めればメジャー初制覇となる4mのイーグルチャンス。このパットを外し、逆転の機会を失った直後…プレーオフ進出をかけた返しの1m強のバーディパットも残酷にカップ脇を通過した。2015年の「全米オープン」で、ダスティン・ジョンソンが味わった悲劇の結末だ。1年後、その男は再び悲願のメジャー初制覇へ向けて、好位置にいる。オークモントCCを舞台にした今年、2日目を終えた段階で通算4アンダーの暫定首位に立った。

セルヒオ・ガルシア(スペイン)、そして日本の松山英樹。同伴競技者たちは自分と同じように、初のメジャータイトルが期待される世界ランク上位選手だった。主催者の意図が感じ取られたペアリング。それを引っ張ったのが、ジョンソンだった。

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雷雨により中断が相次いだ初日はスタートすらできず、この日、予選の36ホールを一気にプレー。第1ラウンドでノーボギーの「67」をマークすると、第2ラウンドはパー3で2つバーディを奪い、ボギーをひとつに抑えて「69」でまとめた。「(後半)1番でボギーをたたいた後の(2.5mパットを沈めた)2番のパーが大きかった。勢いを持続できたんだ」と胸を張る。

「きょうは長い1日だったけれど、36ホールを通して本当に無駄のないプレーができた。ドライバーショットがまず良くて、アイアンで多くグリーンをとらえた。パットもとても良い結果を生んだ。最高に満足できる。ここはグリーンが難解で、いくら近くてもタフなパットが残る」。2日目終了時点で2ラウンドを完了したのは50人だが、現段階でドライビングディスタンス部門は2位(318.75yd)、パーオン率では全体1位(86.11%)を誇る。

後続の3アンダー3位にはリー・ウェストウッド(イングランド)、2アンダー4位タイにはガルシアと、これまたメジャータイトルのない実力者が並んだ。

ジョンソンは今年4月の「マスターズ」までのメジャー5試合で4回トップ10に入ったが、それは余計に、悔しさをあおる材料でしかない。前年のリベンジへの意欲を問われても「去年?何かあったかい?」と周囲を見回して、笑い飛ばした。(ペンシルベニア州オークモント/桂川洋一)

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