ウッズが次週マスターズで復帰 2年ぶり出場に「胸躍る」
2015年 マスターズ
期間:04/09〜04/12 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
マスターズ制覇へマキロイ劇場が幕を開ける
世界ナンバーワンのロリー・マキロイは、人生の念願であるメジャータイトルのグランドスラム達成を果たすべく、来週の「マスターズ」に出場する。
これまで既に「全米オープン」「全英オープン」、そして「全米プロゴルフ選手権」(2回優勝)を制している北アイルランド出身のマキロイにとって、「マスターズ」は彼のパズルに欠けている最後の1ピース。近代ゴルフにおいて4大メジャー全制覇を達成した5人のエリートグループ入りを阻んできた、なかなか手にすることのできないタイトルとなってきた。
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マキロイがたどろうとしているのはベン・ホーガン、ジャック・ニクラス、ジーン・サラゼン、タイガー・ウッズの足跡だ。たとえ自身の期待値の高さを心の内奥へしまい込んで大会に臨もうとしても、栄光のオーガスタナショナルでの悲願達成を夢見ないわけにはいかない。
「来週のメジャーへ向けて2014年8月から準備をしてきたという人がいるけれど、真実を話すと、僕はこれまでの人生、ずっと(マスターズ制覇を)夢見てきたんだ」とマキロイ。2011年の「マスターズ」では首位で最終日を迎えるも、最終的には15位タイで大会を終えている。
「もし思い通りに行けば、何か僕の夢以上の出来事になる。でも優勝への思いを頭の中から追いやろうとはしないよ。昨年の達成があったからこそ、その夢があるわけで、これは2014年8月に『全米プロ』で勝って以来持ち続けてきたものなんだ」
「昨年から人々はそのことについて話してきたけれど、僕は過度に強調しないようにしてきたんだ。なんだかんだ言っても、ゴルフ大会の一つに過ぎないのだからね。思い入れが激しすぎると、ベストを尽くしてプレーしようという、自分のやるべきことが阻害されるだけだからね」
「25歳でグランドスラムが達成できるよう、自分の全てを捧げるつもりだよ」
もちろんマキロイは、ジョージアの地で厳しい戦いにさらされることになる。ディフェンディングチャンピオンのバッバ・ワトソンを始め、トーマス・ビヨーン、スティーブン・ギャラハー、セルヒオ・ガルシア、マルティン・カイマー、グレーム・マクドウェル、イアン・ポールター、リー・ウェストウッドといった2014年「ライダーカップ」のチームメイトたちと競わなくてはならないのである。
同じく昨年9月にグレンイーグルスで欧州代表の勝利に貢献したジャスティン・ローズとヘンリック・ステンソンの2人は、ともに10度目の「マスターズ」へ臨むことになる。また、マスターズ」では2002年と2008年に5位タイに入った実績を持つ目下好調のパドレイグ・ハリントン(アイルランド)は、15度目のオーガスタ訪問を果たす。
今年は37人の欧州ツアーメンバーがオーガスタナショナルの神聖な芝を彩ることになり、そのうち5人が大会デビューを果たす。5人とは、ブルックス・ケプカ、アニルバン・ラヒリ、シェーン・ローリー、ベルント・ウィスベルガー、そして「レース・トゥ・ドバイ」で目下首位のダニー・ウィレットである。
2015年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」初戦である「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を制して世界ランキングのトップ60入りを果たしたウィレットは、2014年を同ランキング50位で終え、シーズン最初のメジャーへの招待状を手にした。
「昨年末の成績でオーガスタ行きを決めたのは分かっていたけれど、実際に正式な招待状を手にしたときの気持ちは例えようがなかったよ」と27歳のウィレット。「とても素敵な心持ちだったね。明らかに僕にとっては大きなものだから」。
「『ネッドバンク』での出来事はすごく自信につながった。タイトなコースで最後の36ホールをほとんどミスなくラウンドできたのはとても満足感が高かったね」