6打差逆転! A.ノレンが今季4勝目を挙げる
2016年 ネッドバンクゴルフチャレンジ
期間:11/10〜11/13 場所:ゲーリー・プレーヤーCC(南アフリカ)
A.ノレンが「63」で逆転V 年間王者決定は最終戦へ
最終日に「63」をマークしたアレックス・ノレンが「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を制し、今季ヨーロピアンツアー4勝目を挙げた。1イーグル、8バーディ、1ボギーと圧巻のラウンドで、通算14アンダーとして逆転優勝したスウェーデンのノレンは、これで「レース・トゥ・ドバイ」のランキングを3位に上げた。最終日を3打差の首位でスタートした韓国のワン・ジョンフンは、結局ノレンに6打差の2位で大会を終えた。
ノレンと同じくスウェーデン出身で「レース・トゥ・ドバイ」首位のヘンリック・ステンソンは、最終ホールでバーディを奪い、通算6アンダーの8位で大会を終えた。「レース・トゥ・ドバイ」で2位につけるイングランドのダニー・ウィレットは、最終日を「69」でラウンドし、ステンソンを視界に捉えたまま、年間王者に向けて来週のシーズン最終戦「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」に参戦。ステンソン、ウィレット、ノレン、そして北アイルランドのロリー・マキロイは、いずれも「レース・トゥ・ドバイ」制覇の可能性を残したままドバイへ向かうことになる。
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最終日を首位と6打差でスタートしたノレンは、出だし3ホールで連続バーディを奪い、5番でもスコアを伸ばしたことで、早い段階で首位との差を縮めることに成功。7番、8番でそれぞれ9メートルのバーディパットを沈めて通算11アンダーとした。一時、ワンとノレン両者がリーダーボードのトップに並ぶ展開となった。しかし、ノレンの勢いは増して、10番で7.5メートルのイーグルパットを沈めて抜け出すと、11番ではチップインバーディを決めて通算14アンダー。34歳のノレンは14番でこの日唯一のボギーを叩くも、16番で2.4メートルのバーディパットを沈めて通算14アンダー。自身8度目のヨーロピアンツアー制覇が確定した。
大会初出場で優勝を決めたノレンは、「もう何年もこの大会に出たいと思っていたのだけど、こうしてここへ来て、勝ってしまったのは、なんだか信じられない心持ちがするね」と喜びを表した。「ここはトリッキーなピンポジションが余りに多かったので、僕とキャディはグリーンの正しい場所へ乗せることに専念したんだ。グリーンのコーナーにピンが切られていたので、簡単にボギーを叩いてしまう状況だったね。とにかくグリーンの正しい面に正しいショットで乗せ、上りのパットを残す。ボギーを沢山叩かないようにしたのがよかったね」
悔しい一日となったワンは、状況を前向きに捉え、「本当に長い一日でした。アンラッキーでしたが、これからも大会は沢山ありますからね。これは僕にとって素晴らしい経験になると思います」と語った。
3位に入ったポルトガルのリカルド・ゴウベイアとフランスのビクトル・デュビッソンは、「レース・トゥ・ドバイ」のランキングをそれぞれ53位と47位へ上げ、10位に入った南アフリカのヤコ・バンザイルもランキングを56位に上げて、ドバイ行きのチケットを手にした。ステンソンは来週を見据え、「アレックスのすばらしいプレーは、自分のゴルフを引き上げてくれる。何としても勝ってやろうと、僕のやる気を刺激しているよ」と最終戦に気持ちを向けていた。