昨年覇者のモリソンが1打差2位発進
2016年 スペインオープン
期間:04/14〜04/17 場所:レアル・クラブ・バルデラマ(スペイン)
復調のレビーがスペインで初日トップ
「スペインオープン」初日は、今季の自己最高スコアと並ぶ「66」をマークしたアレクサンダー・レビーが単独首位に立った。
難度の高さで恐れられるバルデラマは、大会初日の木曜もその本領を発揮し、良好なコンディションながら、60台後半で上位に入る状況となり、5アンダーの「66」でラウンドしたレビーを、ディフェンディングチャンピオンのジェームス・モリソンほか、アレハンドロ・カニサレス、アンドリュー・ジョンストン、そしてスチュアート・マンレイが1打差で追う展開となった。
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フランスのレビーはシーズン序盤で3度の予選落ちを喫するなど、今季はスロースタートとなったが、デザートスイング以降は調子も上向いており、「ISPS HANDAパースインターナショナル」では最終日に「66」をマークして2位に入っている。
その好スコアをヨーロピアンツアー屈指の難コースで記録したとあって、2014年シーズンに2勝を挙げた25歳のレビーは自身のパフォーマンスに喜びを見せた。
「とてもタフなゴルフコースですが、すばらしいコンディションのなか、今日はとても良いプレーができました」とレビー。「パットが良かったですし、全てが上手く行きました。2、3度、ラッキーな場面もありましたが、良い『66』でしたね。バルデラマのような特別なコースでこのスコアは上々です」。
「タフなコースはパッティング大会みたいにならないので好きですね。ティからグリーンにかけて良いプレーをしなければならないので好きなんです」。
「今日は昨年来、自分にとってベストのラウンドでした。これは自分にとって良いことですし、今日は一日ポジティブでいられました。自分のプレーには満足です」。
レビーはスタートの10番でバーディを奪うと、12番もバーディとし、続く13番でボギーを叩いた。浮き沈みのあった前半でレビーは、この後14番、15番、17番とバーディを奪い、18番で再びボギーを叩いた。
後半に入り、1番2番で連続バーディを奪って5アンダーとすると、レビーは上がり7ホールをパーでまとめて単独首位に立った。
この日唯一のノーボギーのラウンドを展開したイングランドのジョンストンは、4番と5番で連続バーディを奪うと、11番と17番でもバーディを奪ってスコアを伸ばした。
これまで5度のQスクール突破を経験しているマンレイは、後半の見事な「31」が大きく物を言い、レビーの1時間ほど前にホールアウトしてクラブハウスターゲットを設定した。
10番スタートだったウェールズ出身のマンレイは前半をイーブンパーとして後半へ折り返すと、1番、2番、4番、5番、6番と続けざまにバーディを奪ってスコアを伸ばしたが、8番のボギーで結局は首位の座を明け渡すこととなった。
バーディ、ボギーの出だしとなったモリソンは5番でバーディを奪い、前半を「34」とした。その後、モリソンは10番と14番でバーディを奪うと、17番では見事なバンカーショットからこの日5つ目のバーディを奪った。
6番でこの日唯一のボギーを叩いたカニサレスは、1番、9番、11番をバーディとすると、上がり2ホールで連続バーディを奪って一気に順位を上げた。
カニサレス同様、地元スペイン期待のパブロ・ララサバルは、初日を3アンダーでラウンドし単独6位。その1打後方には同胞のジョルディ・ガルシア・ピント、ドイツのマルティン・カイマー、スウェーデンのヨアキム・ラガーグレン、そしてスコットランドのリッチー・ラムジーがつけている。
大会初日をアンダーパーでラウンドした選手が僅か15名にとどまるなか、グレゴリー・ボーディー、リース・デービース、ロス・フィッシャー、マキシミリアン・キーファー、そしてユースト・ラウテンもそのグループに加わることに成功した。初日を「74」でラウンドした大会ホストのセルヒオ・ガルシアは2日目以降の巻き返しを期すこととなった。