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勇ましく戦ったギャラハーがタイトル防衛に成功

バックナインで連日の盛り返しを見せたスティーブン・ギャラハーが「オメガドバイデザートクラシック」を制し、同大会初となる2連覇を遂げた。

最終組で共にプレーしたロリー・マキロイに2打差をつけて首位で最終日のラウンドに臨んだギャラハーだったが、出だしの2ホールをボギーとすると、その後も6番と8番でボギーを叩き、前半を終えた時点では2打差で首位を追う展開となってしまった。

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しかし、昨日バックナインで見事なチャージを見せた39歳のスコットランド人は、二日連続でまたしてもエミレーツゴルフクラブのバックナインとの相性の良さを見せ、11番、13番、16番、そして17番でバーディを奪い、「72」でラウンドを終え通算16アンダーまでスコアを戻すことに成功した。

これは、7バーディ、1イーグルの「28」でラウンドした土曜のバックナインほどのインパクトはなかったが、それでもアルゼンチンのエミリアーノ・グリロを1打差でかわして優勝するには十分だった。

「残念ながら、僕は事を簡単に運ぶことができないらしい」とギャラハー。これで彼は公式世界ゴルフランキングを40位以内に上げることとなった。「なんていう一日だ。全ての感情を使い果たしてしまったよ」。

「今週は一週間を通してフロントナインで良いプレーができなかった。自分でもよく分からないのだけれど、今日は昨日のカーボンコピーだったね。ただ、昨日は幾つかパーパットが決まったりしてラッキーな面があったのだけど、今日は薮や林に打ち込んでしまったりと大変だった」。

「ずっと自分に言い聞かせていた。『我慢しろ』とね。バックナインでは良いプレーができたし、誰もスコアを伸ばしていなかったからね」。

「25周年の大会だったし、歴代チャンピオンが顔を揃えた中での勝利だから、格別なものになったね」。

勝利を決めた後、ジャックとエリー、二人の子供から抱擁を受けたギャラハー。彼は今、「マスターズ」そして「ライダーカップ」でのデビューを見据えている。

ギャラハーは今回の優勝により、この大会でのここ4年間の成績を10位、2位、優勝、優勝としている。「毎週ここでプレーしたいね」とギャラハー。

「世界のトップ50入りが年頭に立てた目標だった。あと1勝すれば、WGCマッチプレーや全米オープンのような大きな大会へ出られるというのは分かっていたし、ライダーカップへの出場という大望を果たす上ではそうした大会へ出場するは必須だからね。それだけに嬉しいね」。

ギャラハーは「ライダーカップ」が開催されるグレンイーグルスから56キロほど離れた地に住居を構えている。そのグレンイーグルスでは昨年8月に、「ライダーカップ」の選考が始まる直前に開催された「ジョニー・ウォーカー選手権」でプレーオフの末、敗れている。

「やるべきことは後に残しておきたくないから、どんどん実績を積み上げて行きたいね」と述べたギャラハー。彼はかつて「ライダーカップ」でキャプテンを務めたバーナード・ギャラハーの甥にあたる。「これで全ての大会に出場できるようになったし、恐らくマスターズにも出場できそうだから、もしそうなったら最高だね」。

ギャラハーがスタートで大きく躓いたことにより、出だしから6連続パーとしたマキロイだったが、それでも首位を捉えるには十分だった。しかし、かつての世界ナンバーワンであるマキロイは続くパー3の7番ホールでのティショットがグリーンに届かず、これを池に落としてしまった。

マキロイはドロップゾーンからの見事なショットで、このホールをなんとかボギーで切り抜けはしたが、その後も初日に「63」を記録した時のような調子を取り戻すことはできず、結局最終日は「74」でラウンドし、ギャラハーから4打差で大会を終えた。

この最終ラウンドは最終組の二人によるミスが目立ったため、18番での幸運も手伝って、一時はグリロがロマイン・ワテルをかわして暫定首位に立つ展開となった。

ノーボギーの「66」で最終日をラウンドしたグリロは驚きの締め括りを見せた。世界268位のグリロが放ったアプローチはグリーン後方のテントへ飛び込むも、ボールはグリーンへと跳ね返り、残す20メートルのイーグルパットを見事に沈めたのである。

しかし、この時点でまだ3ホールを残していたギャラハーは、16番で2メートルのバーディパットを決めると、続く17番でも短いバーディパットを沈め、1打余裕がある状況で最終ホールを迎えることになった。

「18番での2打目以外は全て上手く行っていた」とグリロ。「あの2打目は思ったよりも飛んでしまったんだけれど、ラッキーだったね。そして、ラッキーにも長いパットが入ったんだ」。

「今日の出来には満足しているよ。全体的に良いラウンドだった。幾つか決まらないパットがあったけれど、最後のあれが全部帳消しにしてくれたね」。

ワテルと米国のブルックス・ケプカが通算14アンダーで3位タイに入り、マキロイは9位タイで大会を終えた。世界ナンバーワンのタイガー・ウッズは最終日を「71」でラウンドし、通算6アンダーとして41位タイで大会を終えている。

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2014年 オメガドバイデザートクラシック



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