「全米シニアプロ選手権」優勝者インタビュー
米国シニアツアーメジャー:第63回「全米シニアプロ選手権」最終日
米国男子レギュラーツアーでもお馴染みのファイアーストーンCCサウスコースで開催された今年の「全米シニアプロ選手権」。さすがメジャー級コースでの開催とあって、最終日を迎えた時点でアンダーパーの選手はたった1人。レギュラーツアー時代には“勝てない選手”といわれ、777試合に参戦して1勝も挙げられなかったボビー・ワドキンス。昨年シニアで初勝利を収め、遅咲きのチャンピオンとなったが、果たしてシニアのメジャーまで奪い、大器晩成型プレーヤーとして米国シニアツアー界に君臨するのだろうか?
そのワドキンスは1、3、5番でボギーを叩き、ズルズルと後退。代わって、11番でバーディを奪ったファジー・ゼラーが首位を奪った。しかしワドキンスも11、12番で連続バーディを奪い、1アンダー。再度ゼラーとの差を1打に戻した。追われつつも落ち着いた様子のゼラーは、13番で3メートル弱のパーパットをセーブしワドキンスを寄せ付けない。ワドキンスも終始追い上げを見せるが15番のボギーで力尽きた。
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ヘール・アーウィンにも終盤にチャージをかけられプレッシャーをかけられたが、安定したプレーを保ったゼラーが待望のシニアツアー初優勝をメジャータイトル獲得で決めた。4日間のトータルを唯一アンダーパーで回ったゼラー。フェアウェイキープも18ホール中10回、パーオンも10回と決して良いプレーとはいえないが、11回もワンパットで切り抜けるなどパターが冴えた。
日本の海老原清治がセンセーショナルな最終日を飾った。難コースで名高いファイアーストンで、出だしから7ホール連続でバーディを奪った。前半9ホールを27で回り、コースレコードに並ぶ快挙を達成。後半はバーディを稼げなかったものの、65の見事なスコアでトータル8オーバー、18位タイで競技を終えた。
◇最終結果
1位 -2:ファジー・ゼラー
2位 0:ヘール・アーウィン
2位 0:ボビー・ワドキンス
4位 +1:ジム・ソープ
4位 +1:ロイ・ブチニッチ
6位 +3:ギル・モーガン
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18位:海老原清治
51位:高橋勝成
60位:須貝昇