女子日韓戦が3年ぶりに開催 日本は7人が初出場
2012年 日韓女子プロゴルフ対抗戦
期間:12/01〜12/02 場所:ベイサイドGC(韓国)
韓国勢の高い壁に苦戦・・・日本勢はリードを許す
◇国内女子◇日韓女子プロゴルフ対抗戦 初日◇ベイサイドゴルフクラブ(韓国・釜山)◇パー72
フォアサム(1つのボールを交互に打つ)とフォアボール(それぞれが1つのボールでプレー)のそれぞれ3試合ずつ計6試合が行われた初日、日本チームは海外メジャータイトルホルダーが揃う韓国勢の高い壁に苦戦を強いられた。
<< 下に続く >>
フォアサム第1試合は、不動裕理&馬場ゆかりが、ユ・ソヨン&朴仁妃に3&2で敗れると、第2試合は笠りつ子&井芹美保子も、イ・チヒ&全美貞に3&1で完敗。さらに第3試合では吉田弓美子&成田美寿々が、チェ・ナヨン&キム・ジャヨンに4&3と大差で敗れ、前半、韓国チームに6ポイントのリードを許してしまう。
これ以上リードを広げられたくない日本チーム。フォアボールで行われた第4試合では佐伯三貴&横峯さくらが登場。対するキム・ハヌル&イ・ボミを相手に、前半をオールスクエアで折り返すも、後半に連続アップを奪われ3&1で敗戦を喫した。第5試合は若林舞衣子&森田理香子が、ホ・ユンギョン&ヤン・スジンと対戦。若林&森田が前半に3アップを先取すると、後半は辛くも粘って1アップで、日本チームにこの日初めてのポイントをもたらした。第6試合では大江香織&服部真夕がエイミー・ヤン&申智愛と対戦。大江&服部が3&2で敗れると、トータルポイント10-2とし、韓国チームに大きくリードを許した。
2日目はシングルス戦12試合。勝者に2ポイント、引き分けで1ポイントずつが付与され、そのトータルポイントで勝敗を決定する。あとがない日本チームは明日の巻き返しを誓う。
<日本、一矢を報いて望みをつなぐ>
史上最強と評される韓国チームが、前評判通りの強さを見せつけ、前半のフォアサム3試合を全勝で折り返す。後半のフォアボールマッチでも優位に試合を進める中、日本チームでポイント獲得が期待できるのは、前半で3アップのリードを築いた若林舞衣子、森田理香子の組に絞られていた。
しかし、対するホ・ユンギョン&ヤン・スジン組も簡単には引き下がらない。11番(パー3)でバーディを奪って2ダウンとすると、続く12番は共にバーディで分け。16番(パー5)では、森田が6mのパーパットを沈めて辛うじて引き分けとしたが、直後の17番でヤン・スジンが1.5mを沈めて1ダウンとし、この組の勝負はこの日初めて最終18番までもつれ込んだ。
最終ホールでは4人ともにバーディパットを放ったが、誰も決めることができずに引き分けとなり、日本チームが虎の子の1アップを守りきった。
2人が口をそろえて興奮気味に振り返ったのは16番のパーパットのこと。「若林さんに“真っすぐでいい”って言ってもらえてその通り打てたので良かった」と森田が言えば、「あれが一番うれしかった」と若林も笑顔で応える。最低限の1勝とはいえ、日本チームにとっては2ポイントという得点以上に、価値のある勝利となった。