豪雨の中の接戦を制し、ツアー初勝利を飾ったイエ・リーイン

岐阜県にある、みずなみCCで開幕した国内女子ツアー第17戦「ゴルフ5レディス」の最終日。中国のイエ・リーインが通算6アンダーで、ツアー初勝利を飾った。

降雨による中断を強いられる不安定なコンディションの中で行われた最終ラウンドは、優勝争いをする上位陣にも大きく影響、スコアに伸び悩みを見せた。そんな中、イーブンパーでラウンドしたイエが首位を守りきりツアー初優勝。イエは2009年の「サントリーレディスゴルフトーナメント」ではプレーオフで敗れ2位。ツアー本格参戦から2年目の勝利となった。

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首位と1打差の2位タイには、前週の「ニトリレディス」でツアー初勝利を挙げた笠りつ子。この日は1ストローク落として、通算5アンダーでフィニッシュ。期待された2週連続優勝は果たせなかった。同じく2位タイには金ナリ（韓国）が並んでいる。

通算4アンダーの4位タイには表純子、全美貞、佐伯三貴、竹末裕美の4選手が並んだ。

＜イエ・リーインが豪雨の接戦を制す！＞
終盤まで1打を争う接戦が続いた最終日。5アンダーで笠りつ子、金ナリ、竹末裕美と並んでいたが、16番（パー5）で4mのバーディパットを沈めて6アンダーと一歩リードし、1ストロークのリードを最後まで守り切った。前半の9番では、残り28ヤードの3打目のアプローチを直接カップに捻じ込むチップインバーディ。「今日の目標はイーブンパーだった」という言葉通りの2バーディ2ボギーにまとめ、日中を通して降り続いた豪雨によりロースコアの展開が続く中、数少ないチャンスをものにしてツアー初勝利を呼び込んだ。先月の「meijiカップ」を制したフォン・シャンシャンに続き、中国勢として今季2勝目。「中国の女子プロはまだ100人ぐらい。優勝をたくさんして、中国の子供たちがゴルフをするきっかけになることを望んでいます」と、母国のゴルフ活性化への夢を語った。

僅か1ストローク及ばず、2週連続優勝を逃した笠りつ子

＜笠、惜しくも2週連続優勝はならず＞
1988年のツアー制度施行後、3人目となる初優勝からの2週連続優勝がかかった笠だが、惜しくも通算5アンダーの2位タイに終わった。昨日は僅か1度しかグリーンを外さなかったショットが前半は安定せず、2番と5番のパー5ではいずれもグリーンを外してボギー。「振り返れば、前半のロングで2つボギーを叩いたのが・・・。打ってはいけないところに打ってしまったミス」と悔いを見せる。それでも、今週も優勝争いに加われたことには「満足です」と納得の表情。来週のメジャー第2戦に向け「またこんな感じでいければ良い方向にいくと思います」と自信をのぞかせた。

竹末裕美はラスト4ホールで3ボギーを叩き失速。4位タイで終えた

＜竹末は夫婦での初勝利を逃す＞
昨年の3月に結婚してから、キャディを務める夫とのタッグ初勝利のチャンスを迎えていた竹末。中盤以降まで首位争いを続けていたが、ラスト4ホールで3ボギーを叩き、通算3アンダーの4位タイに沈んだ。6アンダーの首位タイで迎えた15番パー3では風のジャッジを誤り、ボールをグリーン左へ外してボギー。「勝てるマネジメントができていない。旦那もまだまだかな」と、まだキャディ経験の浅い夫と自らのプレーを反省していた。