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19年ぶりの快挙!井上信(まこと)がツアー初優勝

兵庫県のABCゴルフ倶楽部で行われている、国内男子ツアー第24戦「ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の最終日。午後からこのコース特有の風が吹き始め、最終日に相応しい難しいコースコンディションの中、熾烈な優勝争いが行われた。

マンデー予選から勝ち上がってきた井上信は14アンダー首位からのスタート。勝てば19年ぶりの快挙達成となる井上は、前半で2つスコアを伸ばし順調なスタートを切った。

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しかしそんな井上に待ったをかけてきたのは、1990年、1999年この大会を2度制覇している川岸良兼だ。2打差の2位タイからスタートした川岸は、前半で3つスコアを伸ばして1打差まで詰め寄る。

後半に入ると、プレッシャーのためか井上は思うようにパッティングができず、スコアを崩してしまい、首位の座を川岸に奪われた。だが、その川岸も終盤ティショットが乱れてスコアを落とし、最終17番を終えた時点で再び川岸、井上の2人が並んだ。

そして迎えた最終18番パー5、川岸のティショットは飛び過ぎてしまい、フェアウェイ真ん中に立っている木の真下に止まるアクシデント。一方、井上は第2打でグリーンをとらえて絶好のイーグルチャンスを迎える。

しかし、5年ぶりの復活優勝がかかる川岸も、3打目を3メートルのバーディチャンスにつける執念を見せた。勝負はグリーン上へ移り、井上のファーストパットは、またも打ち切れず2メートルのバーディパットを残してしまう。これで逆転もありえる川岸だったが、惜しくもカップ左をすり抜けバーディならずパーでフィニッシュ。一方、優勝のかかったバーディパットを沈め、嬉しいツアー初優勝を手に入れた。マンデー予選から勝ち上がって優勝したのは、史上3人目19年ぶりの快挙。29歳の井上がツアー初優勝を飾った。

そのほか川岸と同じく2位タイに入ったのは鈴木亨。首位を2打差で追っていた鈴木は、最終18番パー5で2オンに成功。しかし2メートルのイーグルパットを外し、通算14アンダーでフィニッシュ。そして、史上4人目3週連続優勝のかかっていた谷口徹は、スコアを伸ばすも猛チャージとは行かず、通算12アンダーの5位タイで競技を終えている。

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2004年 ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント



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