【特集 タイガー・ウッズの見方(6)】テレビ解説者&プロゴルファーの視点
2003年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/14〜08/17 場所:オークヒルCC(米国 ニューヨーク州)
最後はスーパーショットで決めた!!S.ミキールが逃げ切り優勝!
今シーズンのメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」が、8月14日(木)から17(日)までの4日間、ニューヨーク州ロチェスターにあるオークヒルカントリークラブで開催された。昨年の全英オープン以来5大会連続でメジャータイトルを手放しているタイガー・ウッズは今回も不発に終わり、伏兵のショーン・ミキールが通算4アンダーで優勝した。
2日目に首位に立ったミキールは、3日目も順調なゴルフを続けるが終盤3連続ボギーでチャド・キャンベルに並ばれてしまった。最終日を迎える時点では、メジャーどころかツアー優勝の経験もない2人の最終組よりも、3打差で逆転を狙うマイク・ウィアやアーニー・エルスなどに注目が集まっていた。
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ところが、最終日の展開はミキールとキャンベル、さらにツアー未勝利組のティム・クラークがスコアを伸ばし三つ巴の戦いとなった。しかし前半3ストローク伸ばし首位に並んだクラークが、10番から3連続ボギーを叩くなど失速。最後は最終組の2人に絞られた。
最終日をボギースタートになったキャンベルは、6、7番でもボギーを叩き優勝争いから脱落しかけた。しかし、13番パー5でバーディを奪い立ち直った。終盤まで2アンダーを維持し最終ホールに全てをかけることになる。
4バーディ、4ボギーとなんとかスタート時の4アンダーをキープしていたミキールは、17番でもボギーを叩きキャンベルとは1打差。前日の連続ボギーが頭をよぎるが、最終18番は神ワザを披露した。ウィニングショットにしたいセカンドショットはピンに向かってまっしぐら。あわやイーグル、カップの手前10センチに止まるスーパーショットだった。
対するキャンベルはバーディが絶対条件という中で、ミキールのショットを目の当たりにした。キャンベルのセカンドショットはバーディチャンスにつけたがカップには入らず万事休す。ミキールが2日目以降首位を守り続けメジャータイトルを手にした。これで今シーズンの4大メジャーは全て初優勝者ばかりとなった。