【特集 タイガー・ウッズの見方(4)】ゴルフ担当記者の視点
2003年 全英オープン
期間:07/17〜07/20 場所:ロイヤルセントジョージスGC(イングランド)
唯一アンダーパーのD.ラブIIIが単独首位!日本勢は・・・
イングランドのロイヤル・セントジョージスで開催されている全英オープン2日目。初日ほどの強風は吹かなかったが、各選手スコアを伸ばせず我慢のラウンドを強いられた。そしてアンダーパーを維持する選手は、ついに1人になってしまった。デービス・ラブIIIが2位に2打差をつける1アンダーで単独首位に立っている。
スタートの1番から6番ホールまでパープレーを続けたラブは、7番、9番ホールでバーディを奪い4アンダーまで伸ばした。その後12、13番で連続ボギーを叩きリズムを崩したラブは、14番でもティショットを右に曲げてしまった。ところが、ラブ自身も「運が良かった」というように、ラフに落下しOB方向にバウンドしたボールが、OB杭で跳ね返ったのだ。このホールをパーで通過したラブは、その後17番のボギー1つでクリアした。
<< 下に続く >>
2位につけているのはデンマークのトーマス・ビヨーンと韓国のS.K.ホの2人。日本ツアーで活躍するホが、2日間好調を続けている。早い時間に1アンダーからスタートしたホは、3番ホールでバーディを奪うと続く4番パー5でイーグルを奪った。この時点で4アンダーの単独首位。8、9番で連続ボギーを叩くと、その後も3つのボギーを叩き1オーバーとなったが、難しい上がりの3ホールを2日間で1つしかボギーを叩かず残り2日の踏ん張りに期待がかかる。
初日トリプルボギーで発進したタイガー・ウッズは、2番で幸先の良いバーディを奪うと、7番までに1アンダーまで伸ばし2位に浮上した。しかし、その後は2つのボギーと12番での4パットによるダブルボギーで3オーバー11位に後退してしまった。タイガーと同じ組でラウンドしたセルシオ・ガルシアは4バーディ、4ボギーでラウンドし2オーバー4位タイ。逆転でメジャー初優勝を狙える位置につけている。
そして、初日7オーバーと出遅れたアーニー・エルスが、4バーディ、1ボギーのラウンドでただ一人60台のスコアをマークし4オーバー16位に浮上してきた。首位のラブとは5打差、残り2日間あるので連覇を狙うエルスとしては、まだまだ諦める差ではない。
期待の日本勢だが、スコアを1つ落としたが7オーバーで踏ん張る片山晋呉が友利勝良と並び予選を突破。初日1オーバーで暫定13位につけた佐藤信人は後半だけで11オーバーを叩く大乱丁になってしまった。その他5名もスコアを大きく崩し予選で姿を消すことになってしまった。