再び5連戦に挑む石川遼、「今回こそ決めたい!」
2011年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/11〜08/14 場所:アトランタアスレチッククラブ(米国ジョージア州)
日本勢は苦戦! 首位にS.ストリッカー、タイガーは129位
今季の海外男子メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」が8月11日(木)、ジョージア州のアトランタ アスレチッククラブで開幕した。7アンダーで単独首位に立ったのは、7バーディ、ノーボギーの「63」をマークしたスティーブ・ストリッカー。悲願のメジャー初制覇に向け、絶好のスタートを切っている。
5アンダーの単独2位には、44歳のベテラン、ジェリー・ケリー。4アンダーの単独3位にショーン・ミキール、3アンダーの単独4位にスコット・バープランクと、米国勢が上位を独占している。18歳のマッテオ・マナッセロ(イタリア)は2アンダーの5位タイ、ロリー・マキロイ(北アイルランド)はイーブンパーの23位タイ。タイガー・ウッズは7オーバーの129位タイと大きく出遅れた。
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日本勢では、平塚哲二が2オーバーの59位タイで最上位。以下、池田勇太と藤田寛之が3オーバーの78位タイ、今田竜二が5オーバーの108位タイ、石川遼が最下位となる15オーバーの155位タイと苦しい滑り出しとなった。
<S.ストリッカーがメジャーベストタイの「63」>
初のメジャータイトル獲得へ向け、ストリッカーが最高のスタートを切った。出だしの10番から「考えていなかった」という3連続バーディで発進すると、結局ボギーなしの7バーディを奪取。前日までの3日間の練習では、今大会のコースにまったく歯が立たないと思っていたというが「素晴らしいスタートになってよかった」とベテランは笑顔を見せた。4大メジャーではフィル・ミケルソンが勝った昨年のマスターズを最後に、欧州ツアーを主戦場とする選手たちの優勝が続いている。7大会ぶりの米国勢の勝利はなるだろうか。
<日本勢は苦しい初日に。石川遼の予選通過は絶望的>
4つのパー3にすべて池が絡む長距離コースに5人の日本勢は苦しんだ。最高位はパットに苦しみながらも、ショットの安定感が光った平塚哲二。ただ一人予選通過圏内の59位タイで第2ラウンドに入る。石川遼はショットが大乱調で1ラウンドで池に6度入れてしまい、「85」の大たたき。2週連続での活躍が期待されたが15オーバーの最下位となり「今日がすごく大事だった。結果はすごく残念。こういうコースでやるには練習も技術も必要だと思った」とガックリ。午前のラウンドを終えた後は人もまばらな練習場で打ち込んだ。
<T.ウッズは中盤から急失速>
左ひざ、左足アキレス腱の故障からの復帰後第2戦となったウッズ。出だしの10番で右から4メートルを沈めてバーディ発進を決めると、その後12番、14番でバーディを重ね序盤で3アンダーとした。ところが続く15番(パー3)でティショットをグリーン右前に落とすと、ダブルボギーで後退。さらに16番では第1打を右のフェアウェイバンカーに落としボギー。その後は一気に失速し結局7オーバーまでスコアを崩し「本当に何が起こったのか・・・。こんな風になるゴルフはしていなかったと思う」と肩を落とした。