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再び5連戦に挑む石川遼、「今回こそ決めたい!」

来週19日(木)に開幕する米国男子メジャー「全英オープン」出場に向け、13日(金)の深夜便で渡英する石川遼が、羽田空港で出国会見を行った。

5月下旬の「クラウンプラザインビテーショナル」からスタートした海外5連戦は3度の予選落ち。しかし「ザ・メモリアルトーナメント」では9位タイと、並み居る強豪らを抑え、ビッグトーナメントで好成績を残した。その連戦で掴んだ手応えは、前週、北海道で行われた「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」で、3位タイでフィニッシュしたことにも繋がっている。

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試合直後には、猛追及ばず優勝を逃したことに悔しさを噛み締めた石川だったが、この日は「全英の前に日本の試合であのような結果を残せて、いい手応えが得られた」と自信を覗かせる。「まるで別人がしているゴルフみたい」と表現するほど、「スイングは安定し、4日間の内容が変わってきている」と実感できていることも明かした。「早く試合が始まってほしいという思いもあるが、コースチェック、スイングの1mm、1cmまで入念に準備を整えたい」と、この日は逸る気持ちを抑えた。

そして海外遠征のもうひとつの目標である、今季終了時点での賞金ランキング125位以内の確保。つまりは、来季の米ツアーシード権の獲得に挑む石川は、「(ツアーメンバーが確定となる)獲得賞金額には微妙な位置。本音は前回の遠征で決めたかった。今回こそ決めたい」と心情を吐露した。国内男子ツアーへの出場を断念して、今回の遠征に臨む決心に至ったのは「今までにないくらいPGAツアーメンバーになりたい」という強い気持ちだった。

「この5連戦のうち、もっともチャンスがあるのは『WGCブリヂストンインビテーショナル』だと思っている。その試合に照準を合わせたい」。昨年の優勝争いの経験は、石川に大きな自信を与えた。“1年前とは違った自分”、“次なるステップへの強い気持ち”が石川を動かす。今回は「全英-」、「RBCカナディアンオープン」、「WGCブリヂストン-」、「全米プロゴルフ選手権」、「ウィンダム選手権」の5連戦を踏む。前回の反省を得て、再び世界の大舞台に立つ。(東京都大田区/糸井順子)

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