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「今年一番楽しめました!」横峯は充実の2位

樋口久子IDC大塚家具レディス」最終日、2位と1打差の単独首位からスタートした横峯さくらは、宮里藍の3番、そして福嶋晃子の4番のバーディで2人に並ばれる。6番では自らボギーを叩いて一歩後退。しかし終盤の16番と18番、2つのパー5でバーディを奪って福嶋に追いつくと、決着は2人のプレーオフに持ち込まれた。

「おおっーーー」。突然どよめいたギャラリーに、横峯は一瞬キョトンとした表情を見せた。プレーオフ前の正規の18番。2打目を打つためにドライバーを手にした横峯に対するギャラリーの反応だ。「これが魅力だよね」。ギャラリーがつぶやいた。その直ドラで、グリーン手前まで運んでバーディを奪ったのだ。

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プレーオフも同じ18番で行われる。「福嶋さんは絶対(2打目で)乗せてくると思ったので」と、横峯はティショットに2本あるドライバーのうち、飛距離の出る長い方を選択した。ほぼ同じ距離に落ちた2人のティショットだったが、先に打った福嶋はピン左6メートルに見事2オン。一方の横峯は、3Wでグリーン右のラフに外した。

2パットで楽々バーディとした福嶋に対し、アプローチを寄せきれなかった横峯は4メートルのバーディパットを沈められずに勝負あり。だが、ホールアウトした横峯は「今年一番楽しめました」と、すがすがしい笑顔を浮かべた。

「最近はアンダーで回っても9とか10とかは出せなくて、内容は悪くないけど噛み合わないって感じで。でも、今週は久しぶりに2位という成績で、優勝は出来なかったけど今後の自信になりました」。

最終日にキャディが父から別の人に代わっても優勝争いが出来たこと、そして、宮里との最終組直接対決で順位を上回れたという事実が、今日の2位の価値を高めている。「後半は自分のゴルフが出来たと思います!」ドライバー2本という新しい武器も手に入れて、横峯にとっては充実の大会となった。

2006年 樋口久子IDC大塚家具レディス



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