“クビ”回避へ 時松源藏は苦闘続くも「爪痕を残すしかない」
◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 初日(5日)◇三木GC(兵庫)◇7004yd(パー71)◇晴れ(観衆1806人)
どん底の状態でも結果を残すしかない。大会を主催するACNグループとスポンサー契約を結ぶ時松源藏は「あんまり覚えてないですけど、もう必死にやるだけやっていました」と汗を拭った。
出だし10番は3mを沈めてバーディ発進。2.5mを決めた14番から連続バーディでスコアを伸ばした。17番は5mをねじ込んでバーディとし、「ここ最近にない(良い)感じではできました」。7バーディ、1ボギーの「65」。トップと4打差の2位発進に納得の表情を見せた。
今季は12試合に出場して予選通過は5試合にとどまる。「もう調子もクソもない。一打一打やることをやるっていうことだけを考えています。それが本当、うまくハマったのかな」。最高位は6月「日本ツアー選手権」の31位で、年間ランクは106位とツアー3勝の実力者が不振に苦しんでいる。
33歳でけがもないシーズンを送っているが、「本当はけがしたいんですけど、けがはない。もう言い訳するところがない。メンタルが多少けがしているのかな。痛くてちょっと打てませんとかはない。そこで言い訳できないのが複雑な状況」と説明した。
「もう本当に悪いので。今年に限らずにここ数年本当に下しか見てない状況。そこからどうやって抜け出せるかを、毎日考えながらやっている。若い子はどんどん出てくるし、余計不安を募らせながらいろんな思いでやっています」
一時は“クビ”も覚悟した。ACNグループにはコロナ禍から契約してもらっているが、「どん底に落ちても、サポートしていただけるっていう感謝を忘れずに」。同グループの藤岡義久・代表取締役会長兼社長からは冗談半分で「源ちゃん、もうクビやで」と厳しいながらも愛のあるエールを送られてきた。
時松は「クビにならないでまたサポートしていただけるためには爪痕を残すしかない。あと3日ある。(調子が)途切れないようにやらないといけない。どこまで持つかってとこですかね。そこでまた課題も見つかると思うんでね。一日一日大事にやるだけかな」。2018年「関西オープン」以来のツアー4勝目で最高の恩返しをしたい。(兵庫県三木市/玉木充)