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原江里菜「熊本出身じゃない私が寄付をする理由」

国内女子ツアー「サイバーエージェント レディス」は29日に静岡県三島市のグランフィールズCCで開幕する。前週に今季初のトップ10入りを果たした原江里菜が28日、会場で最終調整を行った。27日には熊本県益城町への300万円の寄付を発表。活発化する女子ツアーでのチャリティ活動に対し自らの意見を述べた。

「募金活動やチャリティが続く中で、選手たちがギャラリーの方々からもらってばかりは『違う』と思いました」

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さまざまな意見もある中で寄付を発表した原は、自ら発表した被災者支援の動機についてキッパリと話した。

「ギャラリーはお金を払って見に来てくださっている。先週は(チャリティで)5万円のキャディバックを買った方もいた。その方たちが協力しているのに、私たちは募ってばっかりではダメだと思った」

熊本地震が「KKT杯バンテリンレディス」(熊本空港CC、熊本県菊陽町)の開幕前夜に発生し、多くの選手が大会中止となったほどの揺れを体感し、その目で被災地を見てきた。そのせいもあってか、国内女子ツアーは今回、チャリティ活動に熱がこもる。少なくとも6月末「アース・モンダミンカップ」までは、選手が試合会場でギャラリーに義援金を募集。前週の「フジサンケイレディス」を制した大山志保は優勝賞金全額(1440万円)の寄付を発表し話題を呼んだ。

原が被災者支援の寄付をするのは、今回で3回目だ。1回目は2008年の岩手・仙台内陸地震、2回目は2011年の東日本大震災だった。宮城県の東北高校出身の原(生まれは愛知県豊田市)にとって仙台は「第二の故郷」で他人事ではなかった。

過去の経験から義援金を募り被災地に届けることの重要性はわかっている。その額が大きくなれば、多くの被災者を助けられるかもしれない。だからこそ、即効性や有効性など議論が多々ある中でも、葛藤なく堂々とチャリティ活動に参加したかった。「復興を支援してくださっているファンの方と同じ方向を向けました」と言葉に熱をこめた。

ちなみに、今季の獲得賞金額は716万円余。今回は、自らの腕で稼いだ収入の半分弱を寄付した計算だ。プロゴルファーは個人事業主。将来の保証がないことを考えれば、決して小さくない決断だ。「稼がなきゃですよ」。男前な28歳は、そう笑って開幕に意気込んだ。(静岡県三島市/林洋平)

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