今田竜二、フォーティーンと用具契約を締結
今田、悔やまれる1打
PGAツアー参戦3年目で初めて巡ってきた優勝のチャンスを惜しくも逃した今田竜二。結果、プレーオフでザック・ジョンソンに屈したが、その度胸あるプレーは今後の活躍を期待させるものだった。
メジャーチャンピオンとの経験の差だったのかもしれない。今田は12番のバーディでジョンソンには2打差をつけていた。ジョンソンと並んで迎えた17番では、第2打をピン手前2メートル強につけるもバーディパットを沈めることができなかった。
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今田、ジョンソンともに18番パー5でバーディ奪取を考えていたなら、この17番での1打が今田にとっては勝負の分かれ目となってしまった。
プレーオフに突入し、今田はセミラフからの第2打で迷わずグリーンを狙った。グリーン左サイドを囲っていた池に落とし万事休す。今田が第2打目を先に打っていたので、レイアップも考えられたが、その判断に後悔はしていない。
「レイアップしていても次のショットはタフだっただろう。18番のグリーン、手前左のピンロケーションも簡単ではない。4、5メートルのバーディパットを残しても、バーディの確立は高くなかっただろう」と振り返る。
今週の2位フィニッシュで今田はFedEx Cupポイントを74位から30位まで急上昇。一方のジョンソンはタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、ビジェイ・シンに次いで4位まで上ってきた。
まだまだ続く2007年PGAツアーの熱い戦い。今田には今週の悔しさをバネに再度優勝争いに入ってもらいたい。
■ 日本人選手はプレーオフに弱い!?
ここぞという勝負ところで日本人選手は力を発揮できずにいる。過去に日本人がPGAツアーでプレーオフまで持ち込んだのは今回の今田が4回目だが、うち1勝しかしていない。丸山茂樹が2001年の「グレーター・ミルウォーキーオープン」でチャールズ・ハウエルIIIを破ったのが唯一の勝利。1994年「GTEバイロンネルソン・ゴルフクラシック」で水巻がニール・ランキャスターに、2001年「ニッサン・オープン」で伊澤がロバート・アレンビーに敗れている。
■ 日本人3人目の快挙ならず
今田が優勝していれば丸山茂樹(3勝)、青木功(1勝)に次ぐPGAツアー日本人3人目の快挙となっていた。しかし、2位フィニッシュは今田のキャリアベスト順位。2005年「ブーズアレンクラシック」での5位がこれまでの最高順位だった。