快挙達成の松山英樹「ファンを引き連れるプレーヤーに」
2011年 ダンロップフェニックストーナメント
期間:11/17〜11/20 場所:フェニックスカントリークラブ(宮崎)
青木功が松山英樹のアマチュア続行にエール
テレビ解説を担当する青木功が「ダンロップフェニックストーナメント」の会場に現れ、練習場で選手たちのプレーを見守った。しばらく、眺めるように選手たちを見ていた青木だったが、松山の姿を見つけると真っ直ぐに歩み寄った。
「上手くなったな。2週連続狙っちゃえよ、頑張らなくても普通にやればできるから」と声をかけ、緊張した表情の松山から笑顔を誘った。松山と青木の出会いは今から13年前まで遡る。愛媛県出身の松山が小学校に入る年、6歳のときに、愛媛の奥道後CCで練習をしていた青木のゴルフを見たのが初めてだった。
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「プロのプレーを見るのが初めてだったので、それから憧れの存在です」という松山。青木もそのときのことは覚えていた。「もう13年も前になるんだよな、たしか子供たちが9人ぐらいいたかな。まさか、そのときの子供がこんなになるなんて想像もできなかったよ」と笑う。
そして、先週の優勝を受けて松山の今後について「本人が決めることだから、周りがどうこう言ってもしょうがないが、大学は予定通り卒業したほうがいいと思うよ。あと2年だろ、2年後の秋には大学の試合も終わるだろうから、それからシーズン後半の試合でシードを狙えばいい」と、アマチュア続行を薦める。
松山は先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」に優勝したことで、2013年最終戦までのトーナメント出場資格を掴んだ。それまでは、いつプロに転向しても良いのだが、青木はできる限りアマチュアとして大学でのゴルフを推奨する。そして、その後にプロ転向を果たし数少ない試合の中でシード権を獲得する力が松山にはあると見ている。
松山は今週を含め、次週は生まれ故郷の愛媛と同じ四国の高知で開催される「カシオワールドオープン」に2年連続での出場を果たし、その翌週には今季の優勝者と賞金ランキング25名しか出場できないツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」への出場も予定している。「カシオ-」の前には滋賀県でアマチュアの大会に出場し、水曜日の夜に高知入りするなどハードスケジュールは続く。松山は「日本シリーズ」を終えてから、今後のことをじっくりと考えることになりそうだ。(宮崎県宮崎市/本橋英治)