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ギャラリー数は今季ワースト 遼不在は影響した?

千葉県のザ・カントリークラブ・ジャパンで開催された国内男子ツアー第6戦「ダイヤモンドカップゴルフ」最終日。藤田寛之が単独トップの座を守り抜き、通算14アンダーで今季2勝目、自身通算13勝目をマークした。

日本ツアーが誇るベテランは、40代になってから手にした白星は7つ目。ついに通算勝利数の半分を超えた。後半は2つのダブルボギーを叩くなど、もたつきも見せたが、最終18番では残り222ヤードの第3打をピンそば20センチにつけるスーパーショットを見せて逃げ切り。4日間を通してみれば、賞金ランクトップに浮上するに相応しいプレーを続けた。

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しかしながら、今大会で少々寂しかったのはその戦いを生で目にした観衆の数。4日間、初日から最終日までのギャラリー数は1041人、1238人、2033人、2527人。今季6戦で、日々ワーストの来場者数を記録。4日間でいえば、前週までのワースト「とおとうみ浜松オープン」の合計来場者数を約9000人下回った。

いずれも天候には恵まれていただけに残念なところ。藤田は18番グリーンでの優勝インタビューの最後を「これからも、よろしければ現場で男子の迫力あるプレーを見ていただけたら」とギャラリーに呼びかけて締めくくった。「僕自身、ジュニアの頃に経験があるんですが、現場でないとアイアンショットのインパクトの音とか、ショットの振動とか、ダウンブローの音なんかを感じられないんですね。(会場に)来なきゃ分からない迫力がある。それを現場で見てもらいたいと思って」と訴える。

藤田自身、今回の状況を「様々な要因があるんでしょうけど…」と言葉を濁したが、要因の数々から、米ツアーにスポット参戦中の石川遼の欠場を外して考えるわけにもいかない。しかしながら、今大会に関しては、その石川不在という要因に対し反論も多くあった。

「ダイヤモンドカップ」は毎年、関東および近畿地方の名門コースをまわるサーキット・トーナメントで、“毎年の恒例行事”として地元定着、地域密着といった形で4日間を盛り上げるのは難しいという声。また、コースへのアクセス面での問題のほか、千葉県の木更津、市原地域はゴルフコースが密集しており、男女ツアー、そしてシニアツアーも毎年多く開催されている。そのため地元ファンにとってプロのトーナメントそのものが、珍しいものではないという声。

とはいえ、今月上旬に開催された国内メジャー「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」は、同じく毎年会場が変更されるにも関わらず、栃木県の烏山城カントリークラブを舞台にした一戦は、最終日に13084人が来場し、4日間で32888人を集客した。ちなみに、この大会で石川は予選落ちしており、トーナメントの週末にその姿は無かったこともあり、要因を“そこ”に絞るのは、なんとも難しい。

いずれにしても、米ツアー本格参戦の時が刻一刻と迫っている石川遼。今回の遠征では、少なくとも次週の「日本ゴルフツアー選手権」、6月21日開幕の「~全英への道~ミズノオープン」を欠場する。2試合は昨年と同じコースで開催され、上述のエクスキューズは通用しにくい。今後の国内男子ツアーの行方が垣間見える試合となるだろうか?(千葉県木更津市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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