2010/11/20国内男子

【GDO EYE】鈴木亨「17年続けるシード権を早く確定したい!」

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の3日目に、ベストスコアの「67」をマークして通算7アンダーの2位タイに浮上したベテランの鈴木亨。この日4バーディ、ノーボギーでラウンドしたことに「この大会でノーボギーなんて、僕の歴史上なかったんじゃないですか。記憶にないですから」と、自身もびっくりのナイスプレーだった。 3日間で7アンダーまでスコアを伸ばした鈴木だが、初日の立ち上がりを考えるとこの位置にいられるのが不思議だという。「初日はパープレーでスタートしていましたが、5番でティショットが木に乗ってしまって。トリプルボギーで、次もボギー。4オーバーまで行っちゃったんですよ。厄年も終わっ...
2010/11/14国内男子

【GDO EYE】遼、3年でベストアマから優勝者へ

今季3度目の優勝を決めた太平洋クラブ御殿場コースの18番グリーン上、表彰式に臨んだ石川遼は、特別な感慨に耽っていた。 思い出したのは、「三井住友VISA太平洋マスターズ」にアマチュアとして初出場を果たした2007年のこと。4日間を通算2アンダーで回った石川は、38位タイでベストアマチュアに輝いていた。表彰式に臨んだ石川は、優勝したブレンダン・ジョーンズの隣に、この日の伊藤誠道のように座っていた。 「まさかこんなに早くこの大会に勝てるとは思っていなかったし、3年というのは本当に早いなと思います。あの時僕は高校1年だったけど、今週は中学3年の伊藤誠道君がこれだけ良いプレーをしているのは驚きでもあり...
2011/03/21米国男子

【GDOEYE】アマチュア世界NO1は老舗ブランド会長の御曹司

フロリダ州ウェスティンイニスブルックリゾートで行われた「トランジションズ選手権」。今大会で注目を集めたのが米国出身の新星、ピーター・ユーラインだ。 同選手は今大会に出場した、ただ一人のアマチュアながら見事予選を通過。20日(日)の最終日は4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「72」で通算1アンダー、57位タイに終わったが、大きな拍手を浴びてホールアウトした。 このピーター選手、何を隠そうタイトリスト、フットジョイなどのブランドを抱えるアクシネット社のCEO兼会長ウォーリー・ユーライン氏の実の息子。1989年8月29日生まれの21歳は現在、オクラホマ州立大学の3年生。同大を中退してプロ転向し...
2010/10/17日本オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】金庚泰がついに日本一のタイトルを奪取!

国内男子のメジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」の最終日に、コースレコードの7アンダー「64」をマークして逆転優勝を果たしたのは、韓国のキム・キョンテだった。7バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフは、同組でラウンドした石川遼も付け入る隙がなかった。 キョンテは2005年、06年と「日本アマチュアゴルフ選手権競技」を制覇し、06年から2年連続でこの日本オープンに出場を果たしている。そして、2008年にプロ転向を果たしたが、プロになってから今大会に出場するのは今回が初めて。韓国人選手が優勝するのは、1972年のハン・ジャンサン以来38年ぶりで2人目となる。 今年5月に行われた「ダイヤモンドカ...
2010/10/23国内男子

【GDO EYE】片山が長尺パターを選んだ意外なワケ

「ブリヂストンオープン」3日目に、10バーディ、ノーボギーの「62」。片山晋呉がコースレコードを塗り替える驚異的なプレーを見せ、一気に単独首位に躍り出た。怒涛の5連続バーディフィニッシュという派手な締め括り。好調なショットがあってこそのビッグスコアだが、23パットという数字が示す通り、冴え渡ったパッティングも片山を支えた。 今年9月の日韓戦から本格的に使い始めたという、長尺パター。2週前の「キヤノンオープン」では「まだ扱い方が分からない」と、同じく長尺パターを扱い、キャディを務めた妹で女子プロの片山眞里から、アドバイスを受けながらのラウンドが続いていた。 さらに先週には、同じく長尺派である中嶋...
2010/10/27国内男子

【GDO EYE】スティンプ&コンパクションは19ホールの平均値です!

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」の開幕前日に、開催コースのABCゴルフ倶楽部でグリーン上の速さを測るスティンプメーターと、硬さを測るコンパクションの計測方法などの説明会が行われた。 JGTOで競技委員を務める小山氏と今大会を運営するダンロップスポーツエンタープライズの方々が、計測方法のデモンストレーションを実施。スティングメーターはなるべく平らな部分を選らんで、1方向ではなく、4方向から計測してその平均値を出すが、計測するのは試合で使用される18ホールと練習グリーンの合計19ホールで行われる。その平均値が、一般的に好評される数値だ。 アマチュアの方々がラウンドするコースの平均...
2010/10/15日本オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】松山英樹、朝寝坊でも大丈夫!石川超えの3位タイに浮上!

「日本オープンゴルフ選手権競技」の予選ラウンドを、石川遼とラウンドしたアマチュアの松山英樹が、石川を上回る通算7アンダーの単独3位で終えた。この日も前半から安定したゴルフで、チャンスを迎えれば5m、7mとバーディパットを決める快調なゴルフを展開。 7番パー3で、この日5つ目のバーディを奪うと、この時点でリーダーズボードの一番上に名前を掲げた。しかし、最終9番でティショットをフェアウェイに運びながらも、ラフからの3打目がグリーンをオーバー。返しのアプローチがピンをオーバーして、唯一のボギーを叩いてしまった。 2日間多くのギャラリーの中でプレーし、初日に「68」の自己ベストを出すと、2日目はさらに...
2010/10/14日本オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】藤田寛之、3番手のパターが大活躍!

国内男子メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」の初日に5アンダーをマークして単独2位につけた藤田寛之。未だゴルフの内容は不調と言う藤田だが、この日は1年ぶりに使用したパターに助けられた。 藤田はトーナメント会場へは常に3本のパターを持ち歩いている。ピンのアンサー、マレット型のセンターネック、マレット型のL字タイプの3本になるが、この中でエースとなるのがピン。そして、そのピンパターのタッチが合わなくなると、センターネックを投入。さらに、パッティングに悩んだときに使用するのが3番手のL字となる。 「先週、エースのピンタイプからセンターネックに換えたけど、やっぱりピンに戻して。今週に入ってダ...
2010/10/10国内男子

【GDO EYE】涙、涙の横田「神様は見てくれていた」

最終18番で20センチのウィニングパットを残し、ようやく勝利を確信したという緊迫の18ホール。13年と19日ぶりのツアー2勝目を手にし、グリーンサイドで待ち受けていた、妻でタレントの穴井夕子さんと抱き合った。「パパ、おめでとう!頑張ったね!」。苦楽をともにした妻と、涙を流しながら勝利の喜びを分かち合った。 05年から2年間は選手会長として、当時どん底にあった男子ツアー復興に向けて奔走した。3年前から開催された「キヤノンオープン」も、横田の尽力により実現したトーナメントの1つ。だが、その多忙な日々の代償として、06年にはシード権を喪失した。その状況と貢献を考慮し、JGTOからは特例シードを与えら...
2010/10/09国内男子

【GDO EYE】横田が願う、露天風呂と息子の涙

ツアー初勝利は、1997年の「全日空オープン」。それ以降は、2位で終えること実に7回。2勝目まであと1歩のところまで迫るも、勝利の女神が横田真一に微笑むことはなかった。その横田が「キヤノンオープン」3日目を終え、通算9アンダーで首位タイ。明日の最終日は、石川遼と谷原秀人とともに最終組をプレーする。 この日、会見場に現れた横田とともに、7歳の長男・知己くんも登場。記者席に座り、静かに父親の話を聴いていた。会見場の静寂が破られたのは、プレー内容を聞かれた横田が「あまり大したことはないけど・・・」と答えた時だ。「そんなに大したこと無かったよね」と知己くん。会見場は、大きな笑いに包まれた。 ここから、...
2010/10/08国内男子

【GDO EYE】初勝利が呼び水に!? 松村にブレイクの予感

先週の「コカ・コーラ東海クラシック」で三つ巴のプレーオフを制し、嬉しい初優勝を手にした松村道央。2007年のプロデビュー戦から3年目の勝利は、それほど遅くはない感もある。いや、むしろ早い部類に入るのではないだろうか。 それでも、自身の中では長く辛い3年間だったようだ。スポンサーを始め、多くの人から優勝への高い期待をかけられていたという松村。その重荷を、先週の優勝で一気に吹き飛ばした。「1勝したことで、これまでしょっていた肩の重荷が取れました。もう気楽ですね」。 その状況の変化は、今週開催の「キヤノンオープン」にも良い方向に動いている。2日目を終えて、首位に2打差の9位タイ。この日も6個のバーデ...
2010/10/30国内男子

【GDO EYE】明日が最後!C.パリーが慣れ親しんだ日本ツアーとお別れ

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の3日目に、石川遼、谷口徹とラウンドしたクレイグ・パリー(オーストラリア)が、ラウンド後に優しい笑顔で「明日で最後だよ」と、日本ツアー撤退をこっそり宣言した。 パリーは1985年にプロ転向を果たすと、87年から現在まで主に日本ツアーを中心に戦ってきた。日本のオフシーズンや招待などを受け、世界中のトーナメントにも出場し、これまで日本ツアーで2勝、その他のツアーでも18勝を挙げている。97年には「日本オープン」を制し、2002年にはWGC(世界ゴルフ選手権)のNECインビテーショナルを制して、その名を世界に轟かせた。 そんなパリー...
2010/10/29国内男子

【GDO EYE】小田孔明、パターイップスを克服し5位に浮上!

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」の2日目を3バーディ、1ボギーでラウンドした小田孔明が、通算5アンダーの単独5位に浮上してきた。小田は今季開幕戦で大会連覇を果たし、幸先の良いスタートをきった。 しかし、5月の「ダイヤモンドカップゴルフ」で単独2位に入った直後から5試合連続予選落ちを喫してしまう。この5試合の間には、海外メジャーの全英オープンにも出場したが、ここでも予選落ち。その頃の小田は「なんかダメなんです。ショットがいまいちで・・・」と話していたが、この日のラウンド終了後、今まで悩んでいた本当の理由を話し始めた。 「パターイップスになっていました・・・」。イップスとはゴルフ...
2010/10/28国内男子

【GDO EYE】連覇を狙う鈴木亨「俺と回ると優勝できるよ!」

昨年の国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」で、2位に5打差をつけて優勝した鈴木亨が、大会連覇に向けて4アンダー4位タイの好スタートをきった。しかし、今季の鈴木は「プロ入りしてから最悪のシーズンなんですよ」と表情はいまひとつ浮かない。 1993年にシード権を獲得してから17年間守り続ける鈴木の現在の賞金ランキングは87位。この17年間でもっとも成績の悪かった2003年でも42位には入っている。鈴木は昨年この大会で優勝したことで、2011年度もフル出場する権利を持っているが、上位70名に与えられるシード権は鈴木にとってのステータスとなっているという。なんとしても残り5試合で70位以内...
2010/10/20国内男子

【GDO EYE】藤田VS石川、WGC出場争いにも注目!

今週開催の「ブリヂストンオープン」と平行して、大きくフォーカスされているトーナメントがある。11月4日(木)から4日間に渡り、中国・上海で開催される世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」。今週を終えた時点で、賞金ランクトップの選手がその出場資格を手にできるのだ。 現在同ランクトップを走るキム・キョンテ(韓国)は、先週の「日本オープン」を制した資格で出場権を獲得。同ランクトップによる出場権はキョンテを除いた選手に繰り下がり、現状は同ランク2位の藤田寛之と、同3位の石川遼の争いに絞られている。 藤田と石川との差は約340万円。石川が逆転するには11位以上が最低条件となる中、逃げる藤田は出場への...
2011/06/17全米オープン

【GDO EYE】賞金王キム・キョンテは、おとなしく(?)4位発進

3週間前、日本で開催された「ダイヤモンドカップ」を12位タイで終えたキム・キョンテだったが、実際のところはとてもプレーができる状態ではなかったという。「地面が動いている感じで、めまいがしていて・・・」。その日の夜に韓国に戻り、すぐに病院に行くと疲労が原因だと医者に言われた。 日本と韓国、そしてアメリカを渡り歩く生活。3日続けて病院に通い、大事な日本のメジャー大会である「日本ゴルフツアー選手権」も欠場することを決断した。2週間、韓国でリラックスして過ごして、日曜日に米国入り。大会前は試合勘の無さを心配していたが、ふたを開けてみれば4バーディ2ボギーの「69」。首位と4打差の4位タイという好スター...
2011/06/19全米オープン

【GDO EYE】簡単すぎる?ロースコア続出の今年の全米オープンに物議

ロリー・マキロイが快進撃を続ける今年の全米オープンだが、次々と最少ストローク記録が塗り替えられる現状に対し、「コースが簡単すぎるのでは?」「本当にこれで全米オープンと言えるのか?」といった疑問の声が聞こえてくる。 昨年、ペブルビーチで行われた全米オープンでのグレーム・マクドウェルの優勝スコアはイーブンパー。過去の全米オープンの優勝スコアで2桁アンダーに達したのは、2000年のタイガー・ウッズの12アンダーの1度だけ。しかし、この時は2位のスコアが3オーバーで、コースが簡単だったと言うよりもウッズが凄すぎたと言えるだろう。だが、今年は3日目を終えてアンダーパーが20人も存在する。 そんな意見に答...
2011/06/20全米オープン

【GDO EYE】22歳のマキロイが切り開いた新境地

2011年、コングレッショナルCCで開催された全米オープンは、ロリー・マキロイが数々の記録と共に初のメジャータイトルを獲得して幕を閉じた。72ホールの最少ストローク(268)、72ホールの最多アンダーパー(16アンダー)の更新のみならず、パーオン率86%(62/72)というのは、USGAが同スタッツを取り始めてからの新記録でもある。 マキロイ時代の到来というには時期尚早だが、「アメリカから欧州」、「中堅から若手」へというパワーシフトが大きく加速した感は否めない。今大会の優勝で、メジャー大会では過去5度続けてアメリカ勢以外が勝利を飾ったことにもなる。 2007年9月、18歳の時に鳴り物入りでプ...
2011/06/15全米オープン

【GDO EYE】当てたら快挙!?今年の全米オープン優勝者は誰だ?

今年で第111回を迎える「全米オープン」は、ワシントンD.C郊外にあるコングレッショナルCCで開催される。例年と大きく異なることは、やはりタイガー・ウッズがいないということ。調子いかんに関わらず、常に優勝候補の一角に数えられるウッズの不在は、今大会の優勝者予想をさらに難しいものにしている。 振り返ってみると、08年の全米プロをパドレイグ・ハリントンが制してから、今年のマスターズまでのメジャー10試合は、毎回異なる選手が優勝を飾っている。また、現在の世界ランキングを見てみると、上位4人(ルーク・ドナルド、リー・ウェストウッド、マーティン・カイマー、スティーブ・ストリッカー)のメジャー通算勝利数は...
2011/06/26国内男子

【GDO EYE】黒縁メガネの19歳、男子ツアーに新キャラ現る!

ハン・ジュンゴンという選手を知っている方はまだ少ないはず。今季から日本ツアーに参戦している韓国出身の19歳で、国内男子ツアー「~全英への道~ミズノオープン」でルーキーながらツアー初優勝を果たした。4月の「つるやオープン」で初日に首位に立ち、最終的に15位タイとなったが、まだまだ日本ツアーでは無名の選手だった。 その「つるやオープン」後は5試合連続で予選落ちを喫し、今大会の直前は地元韓国に戻り、主にドライバーショットの練習を行ってきた。ツアーの中でも、仲の良い選手はすくなく、一人黙々と練習している姿が印象的だ。 表彰式が終わり、優勝記者会見に訪れたジュンゴンは、通訳の方が来るまで、まっすぐに一...