1997/06/14国内女子

強い! 塩谷育代、10打差トップ

強い塩谷育代が復活した。いままでウジウジしていたのがおかしいと言ってもいいくらいだ。文句なし、ボギーなしで4バーディ、1イーグル。「38ホール連続ノーボギーなんて、記憶にありません。こういうストローク差でゴルフしたことがないもんですから、どうなるのかわかりません」と半ば当惑気味。 コーライグリーンは特に好きでも嫌いでもないのだが「先週の試合をテレビで見ていて、入る人のパットのタッチはベントタッチだなと感じて....」それを実行。スムーズなボールの走りが成功した。 「4日間の試合は、出だしが悪くても追いつくスャンスがあるから好き」という塩谷。実際、追いかけて追い抜くゴルフが多い。しかし10打差で...
1997/06/13国内女子

出た! 塩谷育代、64をマーク

今シーズン、フラストレーションがたまっていた(?)塩谷育代がついに爆発した。アウト33、イン31。前日の7位から一気に首位に躍り出た。2位、高又順らとの差は5ストローク。しかしなにしろ追っているのが高又順だから、ちょっと油断はできない。 塩谷はボギーなしの6バーディ、1イーグル。「しのいだところもありますけど、今日はピンについたホールがけっこう取れました。女子オープンに向けていいスタート、という感じもあるんですけど、それよりまず、その前の1勝ですよね。まだ2日目なんだし」と塩谷。 会場の有馬ロイヤルは気温も27度を越えて汗ばむ陽気。風もほとんどなく、コンディションは上乗。スコアを伸ばす選手の中...
1997/06/12国内女子

新人、山名悠喜が66で初日首位

昨年プロテストに合格したばかりのルーキー、山名悠喜が5バーディ、1イーグルの66。ボギーは1つだけという新人らしからぬ内容でホールアウト。 「ゴルフを始めたのは18歳から。それまでスポーツにもゴルフにも興味はなかった」という異色。葛城で6年間修行し、6回目でプロ合格。「ステップアップツアーで優勝を逃がしたのが悔しくて」今回は絶対に優勝しようと誓っているのだとか。こうでなくっちゃ。水戸市出身。高校は「進学校の」水戸第二高校。29歳。 1打差には木村敏美。上がり4ホールを連続バーディとしてインは32。「積極的に狙っていくゴルフではなくなって...年でしょうか。まだ29歳なんですけど、ゴルフも年とと...
1997/06/08国内女子

福嶋晃子、ようやくの今季初優勝

前半の肥後かおりのゴルフはすごかった。1番バーディ、4番イーグル、6番7番も連続バーディ。しかし8番でつまづき、インに入ってからも3ホギー。上がってみれば72。「最終まで続かなきゃ、ダメです」 前週の東都自動車に続いての悔しい試合となった。 福嶋晃子がついに勝った。「前半は肥後さんに付いていこうと」アウトでバーディ3つ。インも11番で3メートルを入れてトータル10アンダー。「やっと勝てたという感じです。何が何でも勝ちたかったです。早いうちに勝ててよかった....」 昨年の賞金女王。女王になってみると、やはりいままでのゴルフとは違ってくる。「それまではただ単純に技術のことだけ考えていたんですけど...
1997/06/07国内女子

首位は李英美。福嶋晃子が1打差につけている

李英美がアウトをパープレー、インで3つ伸ばして首位に立った。「水長(良子)さんから借りたパターが良かった。重いグリーンは好きじゃないんですが、気分転換で使ってみたら、うまい具合で....」 今年になってもう10本以上もパターを変えているという。今季好調の高又順については「気にしていません。選手はみんなライバルです」 こう言い切れるところが韓国選手の強いところだ。昨年2勝の実力派。 福嶋晃子にとっては昨年賞金女王の実力を示す絶好のチャンス。なんとなくくすぶっているこの春先、願ってもない好位置だ。「今日はほんとにチャスをいっぱい逃がしました。自分が打てないのか、グリーンが重いのか、ショートばっかり...
1997/06/06国内女子

ベテラン安井が首位。福嶋が好位置

首位はベテラン安井純子。ノーボギーの5バーディ。「今年初めてのいいラウンドでした」とか。「島田先生(幸作プロ)が来られると聞いていたので、どこにいてはるか探したんですけど...」という安井。もちろん島田プロは宝塚で修行していたときからの師匠。「緊張しました」 「長い一日でした」というのは福嶋晃子。4バーディ、1ボギーの70。初日からのこうした好位置は久しぶりの感じがする。「毎週、勝ちたいと思っているんですけど、調子がイマイチ....ツキもあるんでしょうけど。ショットもパットも今年は去年よりずっといいです」 確かにそろそろ勝ってもいいころだ。...
1997/06/01国内女子

井上陽子、パープレーで肥後を下してプロ2勝目

「欲張らないで、組み立てを考えてプレーしたい」と言っていた井上陽子が、出だし1番2番とバーディ、14番、17番をボギーにしたものの落ち着いたプレーで勝利をつかんだ。「連続バーディもあまり意識しないで、毎ホール、パーを取りにいく気持ちでプレーしました。そういうゴルフの結果として勝てたということはすごく嬉しいです。パープレーで回ろうと思って、思うようなゴルフをして、結果がでたんですから、すごく自信になりました」 昨年の明乳カップに続く2勝目。「思ったより早く2度目が勝てました」と井上。まだ若いが、確かな実力をつけてきている。また肥後かおりは11番ロングで3打目が目土の上というアンラッキーでダブルボ...
1997/05/31国内女子

肥後かおり、66をマークして一気に首位

前日4位だった肥後かおりがノーボギーのゴルフで単独首位。アウトで4バーディ。イン2バーディ。「これまでパターが悪くって、1メートルくらいが入る気しなかったんですけど..」 今日は1メートルはもちろん、3メートル4メートルが入ってくれた。「3メートルなんて入るとホント、嬉しいですよ。パーフェクトに打ててました。私のスコアはパッティングですから..」という。シャフトが折れて交換してもらったばかり。軽くはなったが、それが距離カンにぴったりマッチした。「ケガの功名」なんだという。 肥後のウェアは今年ナイキと契約。「タイガー・ウッズでこれだけ人気なのに、これまで成績悪くってホント、申しわけなかったんです...
1997/05/30国内女子

首位・高又順。井上陽子が1打差で追う

首位は高又順。この人は今シーズン、実に強い。緒戦のダイキンオーキッド、4月の那須小川とすでに2勝。しかし「賞金女王よりも、(女子)オープンとか(女子プロ)選手権というタイトルがほしい」のだとか。 1打差で頑張っている井上陽子は6バーディ、ノーボギーの内容。「いままでガツガツ打っていたんですが、それじゃスコアにならない。ボギーを打たないように...と心がけてプレーして」結果的にうまくいった。1994年のプロ入り。昨年は明乳カップ優勝。期待の25歳だ。 なお初日3位の今堀りつは14番(157ヤード)でホールインワン。使用クラブは7番。今週から「飛ぶクラブに変えた」結果がすぐ出た。クラブを変えた理由...
1997/05/25国内女子

高村亜紀、18番で逆転勝利を飾る

最後の最後までわからなかった。最終18番、ほぼ同じ距離のパーパット。高村が先に沈め、黄璧洵が外した。「去年の女子オープンを勝ってから体調を崩して、ひたすら走ったり食事に気をつけたりをしていました。今年もピークは夏ごろと思っていたので、焦ってはいなかったんですが...」勝ってしまったジャンボ高村。こうなったら賞金女王も目指したい。「狙うというんじゃなくて、結果的にそうなるのがベターですよね。ベストを目指すと大変だから、いまはベターを目指します」 黄璧洵は出だし1番2番でボギー。「これで勝てないなと思いました。あとは我慢してスコアを落とさないようにプレーしたんです」という。しかし2バーディ、5ボギ...
1997/05/24国内女子

黄璧洵が3打差首位。高村が追い上げる

寒い雨の2日目だった。「雨は嫌い」という黄璧洵がこの日もパープレー。「飛ばないからつらい。ほとんど寄せワンのパーばっかりです。ミスしたらすぐボギーだから神経を使って疲れました」と黄璧洵。 高又順も踏みとどまっている。「苦労した。難しかった」というが、それでも73に抑えるあたりがベテランの味。下から高村亜紀が追い上げているし、塩谷育代もスコアを1つ伸ばしての3位タイ。75と崩れた浜田光子も、それでもまだ3位タイ。「雨さえ降らなければがんばれると思う。レインウェアを着るとパッティングのアドレスが決まらなくて...」と浜田。黄の3打差トップは、このコースではまったく安全とは言えない。混戦模様。岡本綾...
1997/05/23国内女子

黄璧洵が首位、2位に浜田光子

首位は黄璧洵。アウト、インともにバーディ3つずつの66。「開幕から3試合予選落ちで悩んでいたんですが..。これでとりあえず予選は通れると思います(笑)」。 浜田光子は33.34の67。「ドライバーも悪いしアイアンも切れが悪いし嫌なスタートだったんですけど」なぜかいきなり3連続バーディ。「明日は天気が悪いらしいから、稼げるときに稼いでおかないとね」 服部道子、岡本綾子の名前も上位に来ている。「地元だし、応援してくれる人がおおいから頑張ります」と服部。...
1997/05/18国内女子

ノーシード、50歳の池渕富子が12年ぶりの勝利

初日絶好調の高村亜紀もだんだん調子を落としてきて、結局は「今日はパターがダメ」になってしまった。3パットが3回。「アイアンも昨日までに比べるとダメ」。スコアを一つ落とした。今季はいまいち燃焼できていない昨年の賞金女王・福嶋晃子も5バーディ、1ボギーと追い込んだものの2打足りず、「ノーボギーのゴルフで満足」という木村敏美もやはり3位タイどまり。 池渕富子、50歳。ランキング対象となるツアー勝利は85年の富士通レディース以来。「優勝できるなんて思ってもいなかった。グンゼワールドカップの岡田美智子さんの活躍に刺激を受けて、私もがんばらなくっちゃと思ってました..」 94年からシード落ち。「推薦で出さ...
1997/05/17国内女子

村口史子、なんと「ハーフ9パット」の追い上げで3位

昨日は「完璧なゴルフ」だった高村亜紀だが2日目は「ショットはまぁまぁ、パターも好調」と少しペースダウン。3バーディ、1ボギー。「暑いのが好き。明日も好天になってほしい」 池渕富子も同じく2アンダー。「昨日のパットの良いイメージが残っていて、グリーンを外しても寄せワンで行く気持ちでプレーできた。それが良かったみたいです」と池渕。 村口史子が久しぶりに上がってきた。アウトは平凡なパープレー。しかしインの13番から最終ホールまでなんと6連続バーディ。打ったパットの距離はそれぞれ50センチ、0センチ、5メートル、50センチ、50センチ、0センチ。6ホールでのパット数が4。このハーフの総パット数でもなん...
1997/05/16国内女子

高村亜紀「完璧ゴルフ」で単独首位

「完璧なゴルフでした。コーライはあまり得意ではないんですが、このグリーンは自分にあっています。ふつうのコーライよりラインが出しやすいんです」と高村亜紀。今季はあまり好調とは言えなかったが先週を休んでスウィングチェック。アウトは2バーディ。インに入ってから12番でバーディ。そして15番からショットも冴えて上がり4ホール連続バーディ。「熊本から応援団が10人くらい来てるんです」とか。まぁ地元といってもいい。大器・高村、そろそろやってもいいころだ。 池渕富子は高村とは逆にインで4つのバーディを稼いだ。インでも1つ。5アンダーで単独2位。「ノーボギーなんて何年ぶりかわかりません。コーライは苦手なんで、...
1997/05/11国内女子

曽秀鳳、逆転勝利。岡田美智子は惜しい2位

岡田美智子がいいゴルフをした。10番でダブルボギーとしたものの17番まで1アンダーペース。「リードしていることは分かっていたから最後はパーで上がろうとずっと思っていました。最後のアプローチは得意なAWだったんだけど、思ったより強くいってしまった..」 この最終ホール、岡田は約1メートルの下りを右に外して曽秀鳳と並ばれてしまった。プレーオフ1ホール目は同じ18番ショート。「プロ初のプレーオフです。ティグラウンドでは頭を残して振ることだけ考えました。緊張しやすいたちだから、ゆっくり歩いて口の中で台湾の歌を口ずさみながらグリーンに向かいました」という曽秀鳳が落ち着いてパー。またも短いパットを外した岡...
1997/05/10国内女子

代わって曽秀鳳。ベテラン岡田美智子は2位

初日にくらべれば穏やか(?)な風で風速8メートル。気温も2日目に比べれば暖か。まずまずのコンディションの中で台湾の曽秀鳳がノーボキーのプレーで首位。「風には慣れているけど好きじゃない。やっぱり天気がいいです。自分に自信が持てなくて、明日のことを考えて今から緊張しています」 岡田美智子といえば樋口久子などとならぶプロ1期生。「疲れはないです。気力で乗り切ります。よく寝て、食べて、好きなゴルフをして、毎日基本に戻って練習して、汗といっしょに悪いところを出して、次の日に向けて頑張って..。勝つことを目標にしていま」 これまで優勝10回。52歳の超ベテラン。 野呂奈津子は御主人がキャディ。「ロングホー...
1997/05/09国内女子

鄭美琦首位キープ。デービースは予選落ち

前日のトップグループがそのままスコアを崩しながらも位置を堅持。天候とコースの難しさが露骨に出た。「前半40も叩いてしまい..でも後半の方が難しいと思って大事に行きました」という鄭美琦がはインで3つのバーディ、1ボギー。首位を保った。 ローラ・デービースもまさかの予選落ち。「寒かった。自分のプレーができなかった。ボールを飛ばすことはとても有利にもなるし楽しいが、パットが入らないとスコアにならないのよね」が予選落ちの弁。代わりに?リサロッテ・ノイマンがパープレーでなんとかカットラインをクリア。また「美人」プロ、ビッキー・ゲッツも73でプレーして決勝へ進んだ。 また岡本綾子は、寒さで腰痛を悪化させ、...
1997/05/08国内女子

風に翻弄。アンダーパー皆無で台湾勢が上位

風速11メートル近い強風に翻弄されて、のきなみスコアを崩した。女子にとっては辛過ぎたのだろうか。90以上叩いた選手がゴロゴロいる。その中でやはり風に強いのが台湾出身のプロ。「風のある方が欲がなく淡々とやれて良かったのかも」と鄭美琦。1バーディ、1ボギーの他はスコアカード通りのラウンド。 注目のローラ・デービースは40・41とメロメロ。「こんな風の中のゴルフは辛い。グリーン上でボールが動いてしまうことが何回もあったし..。こんな風は初めて」とボギーボロボロ、ダブルボギーもコロコロ。「明日はいい天気の中でプレーしたいわ」とローラ。...
1997/05/04国内女子

元載淑、復活の逆転V

初日トップから2日目には後退。こういうケースで再度復活することはあまりないような気がするが、元載淑はアウト3バーディ、2ボギー。インに入ってから3バーディ、1ボギーとダッシュをかけて3ストローク縮めた。40、34と調子を出せなかった西田を逆転しての優勝。 「ショットは不安定で、不安との戦いだった。でも夏前に勝つことができてホッとしています」と元載淑。「昨日9番で叩いた7のことが頭を離れなかった。でも余計なことを考えず、自分で決めたクラブで、決めたところ打っていくことだけに専念しました」 これで先週の高又順に続いて2週連続の韓国選手優勝。男子も入れたら2週間で3人。強い。...