1997/10/12国内男子

ジョーブ、プレーオフを制しての勝利

前日首位タイだった2人のマッチレース的な展開。二人ともスコアを伸ばしての死闘だった。18ホールでは足りなくて、プレーオフにまでもつれこんでの争いは、とうとうブラント・ジョーブの上に輝いた。 ジョーブは2番3番、6番7番とバーディ。しかし8番11番でボギー。ちょっと雲行きが怪しくなったきた。 「長い1日だった。ボギーを打ったのでなんとかバーディをと思っていたが、 12番でようやくイーグルがとれて気分が楽になった。ワッツも調子が良かったし、15番以降は難しいから、何がおきるかわからない。なんとか貯金を溜めておこうと考えたていたんだ」という。 しかし、長い1日は終わった。 「とにかく勝てて良かったよ...
1998/05/15日本プロゴルフ選手権

首位は葉彰廷。奥田、小達が2位へ

風もなく暑いくらいだった2日目。首位に上がったのは台湾の葉彰廷。ジワリと伸ばしての単独トップだ。 葉彰廷はアウトを37。しかしインで1ボギー、3バーディの34。ひとつスコアを伸ばした。「乗ることは乗るが、グリーンに自信が持てない。得意のフェードが最近は打てなくなった」とあまり明るい表情ではない。 前日首位の小達敏昭はやはり続かなかった。初日とはうってかわったゴルフでスコアを2つ落として74。しかし首位には1打差。可能性はまだ十分すぎるほどある。 巧者・奥田靖己が下から上がってきた。この人も大きな試合には強いタイプ。絶好の位置というべきだろう。ジャンボ尾崎はイーブンとして、これもまたまずまずの位...
1998/05/10国内男子

フランコ、逃げきって今季2勝目

今季好調のカルロス・フランコがスコアを伸ばして逃げきり優勝。 「今日はナーバスになってしまった。誰がライバルか絞りきれなかった」と言う。B.ジョーブが7アンダーに伸ばしたのを知って急に気合が入った。 「ジョーブが相手だ!と思ってプレーしたら、やっとバーディがとれた」 オールドマン・パーと闘うなどという悠長なスタイルは、フランコに似合わない。やはり生身の人間が相手だと燃える。 「相手がしっかり決まっている競り合いには強いんだよ」 「日本人選手は、ジャンボ以外は気にしていない」とか。 「日本の選手はプレッシャーに弱い。競り合いになると必ず落ちていく。ただ、これからは若い選手が伸びてくるんじゃないか...
1998/05/09国内男子

大混戦からフランコが一歩抜け出す

一時は5アンダー付近で団子状態になる大混戦模様だったが、終盤で整理(?)され、結局はカルロス・フランコが7アンダーの単独首位。2位にはステディなハミルトン、踏みとどまった金子柱憲。4位グループには追い上げてきた尾崎健夫、また巻きなおしてきた日下部光隆などなど。先週から明るい表情の中島常幸も2アンダーと上がってきた。 フランコは6バーディ、2ボギー。「ドライバーは2度しかミスしなかった」が、そのたった2度のミスがボギーにつながった。そこが川奈の怖さ。 「バーディチャンスは10回くらいはあった。半分しかとれなかったが、それでも4アンダーは力を出し切った結果だ」とスッキリしている。6アンダーとか8ア...
1998/05/08国内男子

首位入れ換え。金子柱憲が5アンダー首位。

前日絶好調だった日下部光隆は一気に後退。かわって首位に上がってきたのは69をマークした金子柱憲。 金子柱憲はアウトコースはスコアカード通りのプレー。インは波風があり4バーディ、2ボギー。 「ふだんの川奈と逆の風が吹いている。川奈にしてはやさしいと思う」と言う。ただしショットはあまり好調とはいえず、結果的にパッティングで稼いだ。 「考えているスウィングができない。ふだんからティのアドバンテージでプレーしているからね。ま、曲がって、まとめるのには慣れているけど」 「先週はジャンボとまわって花道から寄せるイメージを勉強しました」という高崎竜雄はアウトコースで稼いだ。5バーディ、3ボギー。川奈はアプロ...
1998/05/07国内男子

日下部光隆、一気に64をマーク

5バーディ、1イーグルと完璧ゴルフで初日を終えたのは日下部光隆。イーグルは16番(512ヤード)でグリーン手前20メートルにセカンドを運び、そこから9番アイアンでの転がしがカップイン。 「ライが良かった」とはいえ、一気に7アンダーだ。 「今年はグリーンが柔らかい。それがボクにはやさしく感じられた。17番18番なんて去年は4日ともボギーだったんじゃないかな。苦手意識があるんだけど」 苦手な上がり2ホールも無事にパーでおさめた。 このところ米山剛の調子がいい。上位に顔を出しては、ちゅうちょするようにまた沈んだりの繰り返し。 「今シーズンは調子悪くない」と控えめに本人も言う。今週も初日からボギーなし...
1998/05/03国内男子

デービス・ラブIII、4日間首位の完全優勝

午前中は豪雨のため中断。スタートを遅らせて始まったクラウンズ最終日だったが、この日もデービス・ラブIIIのプレーはほぼ完璧。まったく危なげなく全米プロ勝者の貫祿を見せつけた。 「10アンダーなら優勝」という前日の予言をさらに上回り、なんと2位グループに8打差をつける11アンダー。 「海外で勝ったことがないからね。日本で一番大きな試合で日本のトップ選手に勝てたことができた。嬉しいね」とラブ。この勝利で自信がついたから残りのメジャー3試合にも勝つことを今後の目標にするのだという。 木村政信が健闘した。スコアを伸ばしての2位タイ。「雨で中止だったら5位タイだったし、賞金も75パーセント。今日プレーで...
1998/05/02国内男子

ラブ独走。ジャンボ尾崎が5差へ急追

雨も降り、風も強かった3日目。デービス・ラブIIIは堅調。この日もしっかり3アンダーとして独走態勢に移った。そして下から急浮上して追い上げるのは定番ジャンボ尾崎。しかしこの5打差を最終日、おい上げきれるか・・。 ラブは4番でボギー先行。しかし6番で取り返し、インに入ってからは10番11番、18番とバーディ。スコアを伸ばした。 「コースが水をふくんでボールが沈んでいるのでフライヤーになりやすかった」という。こういうケースでは打ち込まず、払うように打つのがいいのだが、アゲンストのホールになると難しくなる。注意していたラブでさえも16番では122ヤードをPWで打って飛びすぎた。 「5打差のリードは安...
1998/05/01国内男子

中島常幸がホールインワン・アルバトロス

いきなり中島がやった。ミドルホールでティショットをワンオン。しかしそのままカップイン! 前代未聞(?)のホールインワン・アルバトロス。ショックが尾をひいたかスコアは73と冴えなかったが、復活の兆しがどんどん強くなってきた。 ラブはインコースでちょっと乱れたが、それでも堪えてのトータル5アンダー。しっかり首位をキープしている。...
1998/04/30国内男子

ラブ、ぶっちぎりの64首位

やはり強い! 初日はデービス・ラブIIIが「コースをつかみきって」64のぶっちぎり首位。日本人選手では復調気味の中島常幸が3アンダー。...
1998/04/26国内男子

ミノザ逃げきり。アジアンツアー総合優勝も。

冷たい雨の最終日。こらえる渡辺司、追い込む田中秀道、B.ワッツ。しかし最終18番で悠々のパーを決めてフランキー・ミノザがついに優勝を飾った。もちろんアジアンツアーの総合優勝も併せて決め、全英オープンの出場資格も得た。 ツアー上位の定番選手なのにミノザの優勝はなんと95年の大京オープン以来。勝てそうで勝てないパターンの続いた2年4カ月だった。「17番でホールインワンして六本木」などど言っていたミノザだが、それどころではない大きなチャンスと賞金をがっちり手に入れた。金額のケタは違うがやっぱり「今夜は六本木へ行く」のだとか。 ミノザは出だし1番でボギー。10番12番でもボギー。16番で210ヤードを...
1998/04/25国内男子

丸山後退、渡辺司が2打差でミノザを追う

昨日は自信に満ちていたパッティングが3日目は急変。狙い目がことごとく入らない。ショットまで荒れ模様で、丸山茂樹は73として、一歩後退。代わって下から上がってきたのは渡辺司、そして定番、休養十分(?)のジャンボ尾崎も射程圏内へ。 F.ミノザは2番ショートホール(238ヤード)で2番アイアンのホールインワン。気分よくプレーを続けての3アンダー。「明日は2番じゃなく、17番で入れたいね。賞金で六本木に繰り出したいよ」とジョーク。もちろん17番にはホールインワン賞がかかっている。ミノザは去年もエースを2回決めており、これまで5回も経験しているのだとか。 「今日は忍耐のゴルフ」だったという。ちょっと食い...
1998/04/24国内男子

やった! 丸山茂樹が首位タイに浮上

やりました。さすがはマル。どうかなと思われていた丸山茂樹が66をマークして首位タイに浮上。プライドにかけて「1打でもいいスコア」を目指してプレーした甲斐があった。 丸山は7バーディ、2ボギー。風が強く、雨も激しかった2日目だったがスタート時間にも恵まれた。「午前のスタート組は悲惨。3点(3打)は違うよ午後は雨はやむしグリーンは止まるし、いやー、ラッキーだった」 とはいえ33-33の5アンダーは立派。実は昨日、父君にパットを見てもらった。「長年やってるんだから、そうフェースがずれたりはしないだろ。外れたらラインの読み違いだと思え、とアドバイスされた」という。このところ、パッティングに時間がかかる...
1998/04/23国内男子

張澤鵬、WHO?

アジアンツアーから多くの外国人選手が参加するキリンオープンゴルフ。秒速8メートルという強風が吹き荒れた初日のトップは台湾の張澤鵬。張澤鵬って誰だ? 張澤鵬はホギーなしの3バーディ。日本ではこれまで4回プレーしているが最高は95年のダンロップオープン(現・キリンオープン)の18位。94年には台湾インターナショナルアマで優勝もしている。陳志忠・志明兄弟の教えをうけたこともある。「この大会はいい大会です。ぜひ勝ちたいです」という張。ショットはそれほどでもなかったが、パッティングの調子がよかったという。 日本のツアーに出たいと思っている。「キリンに勝てば早道だよ」と知人に教えられた。「勝つ自信はもちろ...
1998/04/19国内男子

初シードの宮本勝昌、早くもツアー勝利!

藤木三郎が後半、崩れた。これも後半崩れそうだった宮本勝昌、しかしアウトでの貯金を生かして必死にこらえてのツアー初勝利。宮本は名門水城高校から日大ゴルフ部へと進み1年生で日本アマ選手権を勝ちとった逸材。丸山茂樹の3年後輩にあたる。シーズン早々、若いヒーローがまた誕生した。 宮本はアウトで5バーディ。しかし10番で池に入れてダボ。11番をボギー。12番でバーディとして返したものの15番でまたボギー。ドラマは17番ロングホールで起きた。セカンドの2アイアンがなんとピン2メートルだ。もちろん沈めて起死回生のイーグル。 「嬉しいな。嬉しいです。自分の気持ちとしては先週の千葉オープン(後援競技)に続く2週...
1998/04/18国内男子

なんと藤木三郎が14アンダー首位に!!

面白くなってきた。若手の宮本勝昌、手島多一はスコアを伸ばしながらも順位は少し後退。外国勢がスコアを伸ばして首位へ踊り出、さらになつかしい名前の藤木三郎が加わった。新旧+外国選手の三つ巴。 藤木三郎は昨日に続いて今日もノーボギー。絶好調。「風邪気味で・・・。昨日、布団を蹴飛ばして寝てしまいました。心配していたんですが、でもいいプレーができました」 トップに立ったのは93年の東海クラシック以来。「また優勝争いができるってのは嬉しいですね。昨日は32-32、今日は33-33だから、明日は34-34の68かな。トータル20アンダー、行ったら最高ですね」 丸山茂樹が今日も68として、さすが疲れてはいても...
1998/04/17国内男子

好スコア続出。宮本、手島が首位に上がる!

このところこんなパターンが多いような気がするが、初日トップの横尾要は2日目スコアを伸ばせず後退。やはりパットは水物だった。アウトは32と好調だったのだが、インで崩れて38。しかしまだ首位とは差は2ストローク。チャンス十分だ。 かわって首位に上がった宮本勝昌はアウトでスコアを2つ沈める34、インでは31と大爆発。「そんなに調子はよくないんですけどね。明日は雨だといい。雨が降ってくれたほうが他の選手はボールが転がらないでしょ。ボクはキャリーボールで、条件は同じですから」 また初日3位だった手島多一も32-34と大きく伸ばしての10アンダー首位。 パッティングのスタンスを少し広めにとったのがよかった...
1998/04/16国内男子

横尾要、6アンダーで疾走!

ちょっと風の強かった初日、大会をリードしたのは横尾要。アウトでは2バーディ、インコースでは5バーディ。最後の18番で初ボギーにしてしまっての66。 「最後はもったいなかった。でも、はっきり言ってもっともっと伸ばせるゴルフでした。前半はぜんぜんチャンスが入らなかったし・・」 パットもよく、ショットもよかった。ボギーを打つような気がしなかった。自称「危ないところがまったくないゴルフ」だったという。 去年まではカップまで80センチの距離があると怖かった。それが今季はまったく違ってパットに自信が出てきた。「パットに自信があるとボギーが減るし、アプローチも楽になる。グリーンを外しても1メートルくらいのパ...
1998/04/05国内男子

優勝はフィジーから来た男、D.チャンド!

「明日も66でプレーできればチャンスはある」と語っていたディネッシ・チャンド。ちょっと計算は狂ったが33-35の68。余裕の初優勝をとげた。加瀬秀樹はインで大きく崩れて7位に後退。2打差の2位には32-34の66と猛烈に追い込んだ田中秀道が食い込んだ。 チャンドは1番2番をバーディで発進。7番10番もバーディとして13番 556ヤードはドライバー、スプーンでつなぎ、残り30ヤードをチップインのイーグル。「16番でボードを見たら4打差あった。これなら上がりをボギーボギーでも大丈夫かなと思った。無理をすると昨日のように失敗するから・・」 思った通り(?)の連続ボギー。最後の18番は加瀬のシャンクを...
1998/04/04国内男子

首位交代。3日めは加瀬秀樹が14アンダー!

寒いうちは頑張っていた台湾の陳志忠、少し気温が上がってきた3日目は3位に後退。かわりに寒さにも強そうな加瀬秀樹が29-36の65をマークして一気にトーナメントリーダーの座を奪取した。 加瀬はアウトで9ホール中7ホールをバーディ。ものすごいラウンドだった。「試合では多分、初めてです。いい雰囲気でした。ここはインコースが難しいので、貯金はできたことだしこれからどうバック9を回って来ようかと考えていたんですが・・」 しかしインコースではイーブン。「アンダーパーで回りたかったんですが、ま、仕方ないです。明日はどれだけ冷静かつ執念をもってプレーできるか、です」 米ツアーでの経験が役にたっているという。コ...