1997/08/08国内女子

今週も暑いぞ、まず高須愛子が3アンダー

このところ福嶋晃子のコメントには暑さのことが多い。今週もそう。 「本当に暑かった。ハーフターンくらいから頭がもうろうとして、目はうるんで、頭はガンガンして・・」地面がゆがんで見えたんだって。これは完全に熱射病。典型的な症状ではないのか。13番でダボ、14番ボギー、15番ダボ、16番ボギー。75でホールアウト。「スコアも最悪、体調も最悪です」 大ベテラン岡本綾子も辛いラウンドだった。79。「暑いから水分はとるし、暑さと疲れで体はむくんでくるし。グリップまでなんだかブカブカ。でも体温が上がるから水分はとらなきゃいけないし・・」 調子がいいいと暑さも気にならない。「1番のバーディでリズムに乗ってしま...
1997/08/03国内女子

福嶋晃子、逃げきって今季2勝目

最終日も暑かった。風もほとんどなく、気温は32度。15番までは接戦。福嶋晃子、西田智恵子、塩谷育代の3人のデッドヒート模様だったが、このショートホールで福嶋晃子がバーディ、塩谷育代はまさかの2オン3パットのダブルボギー、西田智恵子はパー。勝負がついた。 「今日は誰が優勝してもおかしくない展開。3人が競り合いで、大変でした。でも途中の経過はどうであれ、最後に勝てたんだからよかったと思います」と福嶋。アウトは2ボギーでかなり危うかったのだが、後半は「気持ちを入れ換えて」チャージ。10番、15番16番と3バーディが来た。 しかし最後のパットが入るまで優勝は確信できなかったという。「暑さにもこれで慣れ...
1997/08/02国内女子

堂々10アンダー。福嶋晃子、2勝目へ王手?

こういう試合をしているときの福嶋晃子は、やはり強い。飛距離を活かしてのバーディ奪取。決してフェアウェイの広いコースではないが、4つあるロングホールのうち3つでバーディ。ボギーなしで67。 「あんまり暑くてボーっとしてしまいました。12番あたりでは頭が痛くなって意識がモウロウ。でも明日はガマンするプレーじゃなくて、スコアを伸ばしていきたいです。どういう結果になるかはわからないけど」と福嶋。 ちなみに暑さ対策としては「水をたくさん飲むこと。暑いときには寝るのがいちばんだと思います」という。真理です。 西田智恵子は15番16番の連続ボギーが響いてこの日は3アンダー。「前半はショットがバラバラ。後半は...
1997/08/01国内女子

西田智恵子、6アンダーで初日首位。2位に福嶋、塩谷

福嶋晃子の名前を久しぶりに見る。堂々の復帰。いきなり33-34と5アンダープレーでしっかり2位につけた。塩谷育代もインに入ってバーディを放り込み、35-32の67。やはり2位。 トップはこれも実力派の西田智恵子。そうそうたるメンツが初日から顔をそろえた。これからひと波乱、起きるだろうな。...
1997/07/20国内女子

村口史子、2年ぶりの逃げきり完全優勝

初日トップの村口史子がこの日も5バーディ、1ダブルボギーの69。3日間60台をそろえて首位を独走したまま逃げきった。95年の雪印東海クラシック以来の、2年ぶり優勝。 まず3番でバーディが来た。しかし4番でボールがディボット跡。「今日は運がないのかな。イヤだなぁ」と感じたという。対策を考えなかったわけではないが、案の定、トップしダブルてボギー。 同じ組の川波由利が5バーディ、1ホギーといいプレーをしていた。負けないようにやろうという気持ちが、結果的に良かった。13番でバーディ。14番でもバーディ。外からは落ち着いて見えたかもしれないが、内心は「ドタバタしていた」のが実情。だいたいプレーが速い。構...
1997/07/19国内女子

村口史子、4打差で独走

初日トップの村口史子がスタート1番でグリーンを外していきなりボギー。 「あわてました。ドタバタしました」という村口だがそのうち「みんなもきっとガマンのゴルフをしてるんだろうな」と考えることができるようになった。難しいピン位置だった。 6番、8番とバーディ。11番、13番でも沈め、16番でボギーとしたが最終18番でまたピン20センチにつけてバーディ。2位に4打差つけて独走の気配となった。 「前に勝ったときは逆転と並びのパターンだったから、こういうのは初めてなんです。だから難しいんですけど、なんとか2ケタのスコアを出して優勝したいですね」 プロ同期生の西川美奈がこの日5アンダーを出して、一気に25...
1997/07/18国内女子

村口史子、7バーディで初日トップ

村口史子がアウトは1番からの3連続をふくむボギーなしの5バーディ、インに入って2バーディ。16番で惜しくも3パットボギーが来たがトータル66で首位に立った。 「出だしでバーディが来たので落ち着いてプレーできました。バーディがたくさん来るとつい安心してしまうんで、気を引き締めながらプレーしました」と村口。 先週も最終日に7バーディ。しかしボギーも3つと惜しい「もったいないプレー」をしてしまった。それが反省材料。 美人プロと騒がれたが、もう30を越したのだという。「プロになって3年くらいはただ一生懸命やってただけだったけど、30過ぎたらスポーツは駄目になっちゃうでしょ。一からやらなくては」と、冬場...
1997/07/13国内女子

肥後かおり、2年ぶりの独走勝利

肥後かおりが逃げきった。昨年は勝利なし。3打のアドバンテージはあったがプレッシャーがかかっていた。 「そう思ってもらえないけど、すこいアガリ症。出足はすごい緊張してました。手は震えるし、顔もピクピクしてるし」 しかし1番、2番とバーディが取れた。一方、マークしていた塩谷育代がボキー連発。差は縮まらず、開いていく。これで楽になった。結果的には楽勝の6打差。 「同じナイキなのに、タイガーは負けると不思議がられるでしょ。私は勝つと不思議がられる。ずいぶん違いますよね」とジョークも出た。 毎年、全米女子オープンに行きたいと思っていた。しかし不思議なことに、気がつくと本戦が始まっている。今年もそうだっ...
1997/07/12国内女子

肥後かおり、3打差で独走首位

元気な肥後かおりが2日目も1番ホールでいきなりバーディ。結局6バーディ、2ボギーとスコアを伸ばして単独首位に立った。「このところよくコケてるから、いい加減な気持ちになったら負けです。昨日今日のようなゴルフをしていかないとダメですね」 塩谷育代が迫ってきた。アウトは2バーディ、2ボキー。しかしインではそれぞれ1メートル前後に付けての3バーディ。 「インに入ってショットが安定してきました。グリーン回りの芝が強くて難しい。芝が1本からむか2本からむかでアプローチが違います。風も難しくて、それでみんな迷ってるんです」と塩谷。しかし「明日はがんばります。狙います」 はっきり言い切った。 3位にマクガイヤ...
1997/07/11国内女子

肥後かおり、山田かよ、69で首位

前週までの暑さがうそのように快適な21度。少し風はあったがまずまずのコンディションだった北海道。まず肥後かおりが上がり3ホールを連続バーディとして首位。「このところ練習ラウンドはいいのに試合はダメというパターンが多かったんです。今日はよかった。体の動きを抑えているのにキャリーも出ているし」と肥後。 山田かよは、大城あかねの「弟子」。94年のプロ入りで昨年は堂々のランキング46位。「昨日、大城さんにパターを見てもらったら、もっとボールに近く立つように言われて」今日はそれだけ考えてプレーしたという。打ちたいラインにボールが出るようになった。アウトで3バーディ。 そもそも山田のパターが悪くなった原因...
1997/07/06国内女子

前田すず子、ひとりアンダーパーで今季2勝目

最終日も暑かった。公式発表は35.3度。西風が今日も強く吹きわたった。どこのホールでもボギーやダボは大安売り。バーディの数よりダボのほうが多かった。パー72の18ホールの平均スコアは80.4。つまりハーフ40でプレーしていれば「人並み」という状況だった。 さすがの前田すず子も最終日はボギー先行。2番5番とボギーを叩いたが6番7番で取り返すあたりが、やっぱり優勝する選手ということだろう。「疲れました。貯金を大切に、なんとかアンダーで上がりたいと思ってプレーしました」と前田。 こういう風はむやみにケンカをしてはいけない。「風を見ていて、同じ向きになったなと思ったときにショットするんです。自分がわか...
1997/07/05国内女子

前田すず子、6打差で独走中

男子のツアーも暑かったらしいが、こちらはもっと暑かった。発表では34.7度。体感温度はそんなものではない。しかも風が強かった。多少しのぎやすくはあるが、プレーをしている選手たちにとっては良かったのか悪かったのか。昨日はやさしそうにみえたオークビレッヂがその表情を一変させた。 前日トップタイの古家三起は出だしから6連続ボギー、11番までに10打を失うというゴルフでトータル85。初日との落差がなんと16ストローク。 「風とケンカしてしまいました。ショットそのものは悪くなかったんです。計算ができなかった。頭が悪かったんです・・」と古家。しかしそれでもまだ10位グループというところからも、この日のすさ...
1997/07/04国内女子

実力派、前田すず子らが首位

30度を越す暑さ。ベテラン(?)前田すず子が6バーディ、1ボギーで首位に立った。「初日はいつもいいんだけど、2日目以降に崩れてしまう」のが最近の前田のパターン。 「でも先週(女子オープン)に比べるとラフも短いし、少しは楽です。ターゲットを狙っていけないとスコアにならないけど」 あと2日間は、頑張って耐えるのだそうだ。 プロ3年目、古家三起も7バーディ、2ボギーの67。ふつうのOLから23歳で研修生になってゴルフを始めた。プロテスト合格したのは5年目。 「いつもカットラインを意識してスコアを乱してしまう」のが悩みなのだが、しかし今週は「今日の気持ちで楽しんでプレーしたいです」...
1997/06/30日本女子オープンゴルフ選手権競技

情熱と挑戦! 岡本綾子、46歳の勝利

強い岡本綾子が復活した!と言ってもいいだろう。一昨年は勝利なし。昨年もフジサンケイの1勝のみ。海外18勝をふくめてなんと60勝をあげている世界の岡本も、もう盛りを過ぎてしまったのだろうか・・。そんなファンの心配を吹き飛ばすような、堂々たる女子オープンの優勝だった。 日本の女子ツアーではまず見られないようなタフなコースコンディション。深く粘るラフ。滑るようなグリーン。ミスを容赦しないトリッキーなグリーン回りの設定。多くの選手があっけなく、ボロボロとスコアを崩していくコースで、アヤコだけが最後まで安定したプレーを見せてくれた。 「具玉姫が出だしでダブルボギー。本人にとっては残念でしょうけど、私にと...
1997/06/27日本女子オープンゴルフ選手権競技

岡本綾子、5オーバーで単独首位!

岡本綾子がトータル5オーバーでトップに立っている。ずっと使っていた2ピースボールを糸巻きに買えてフィーリングが出た。「私はボールを曲げたくなるタイプのプレーヤーだから。飛距離よりコントロールを選んだわけ。ドライバーからSWまでいい感じに打ててます」 2位には1打差で韓国のアマチュア、韓煕圓。ただでさえ強い韓国勢なのに、アマチュアまでこんなにすごいプレーをする。万一勝ったりしたら、えらいことになってしまう。韓国版の女ボビー・ジョーンズ。大昔には日本でも清元選手(元LPGA理事長だ)が勝った例はあることはあるけどね。 ただし、このコース。5打や10打のアドバンテージなんて何の意味もない。前日2位の...
1997/06/22国内女子

最終18番イーグルで具玉姫が逆転優勝

若い藤崎とし子、今季初出場の本山恵子がトップを走る試合だったが、やはり下からベテランが上がってきた。おなじみの具玉姫。「実は、7アンダーで優勝する夢をみたんですよ。でも実際のプレー内容は上がったり下がったりで、信じてはいなかったんですけど」 6バーディ、3ボギーで迎えた最終18番。セカンド残り200ヤードを3Wで2オン。その15メートルのパットが入ってしまった。「フックライン。イーグルを入れようなんて思っていません。狙って入ったパットではないんです」 2パットでいけば優勝の可能性もあると読んでいた。3パットはしないように、気持ちを全面に出さないように打った。それが入ってしまった。「来週は日本女...
1997/06/21国内女子

22歳、藤崎が1打差トップ。2位は本山。

昨日は台風。今日はなんと32度を越す猛暑。一昨年にプロテスト合格、22歳の藤崎とし子が、ノーボギー、4バーディで初日の9位タイグループから抜け出しトップに立った。「60台のスコアは今季初めてです。那須小川で最終日最終組という経験があるんですけど、その時は崩れてしまったので・・・プレッシャーというより経験なんだと思います」 土浦日大高校卒。父にゴルフを教わった。 台風の昨日は練習もしないでのんびりしていた。そういえば前日の過ごし方とスコア、なにか法則がありそうでなさそうで。のんびりしていた選手の方がよかった? 本山恵子もやはりのんびり組で、なんとかもちこたえての2位。 「11番を終わったころか...
1997/06/20国内女子

台風で短縮。予選は土曜に順延

台風7号の影響で予選2日目は中止と決定。土曜日に順延された。 「私にとって中止はラッキー。体力がないし4日間の試合に慣れていませんから。1日休みをもらえるのは助かります。あと2日と思うと頑張りやすいです」と言ったのは本山恵子。前向きに受け取るタイプ。 「回りたかったんですけど・・ちょうどよかったかも。昨日の後半は悪かったんで、これから練習してきます」は吉川なよ子。ガンバリスト。 「やるつもりでいました。雨の中のプレーは嫌いなほうじゃないし・・。少し練習して、それから寝ます。眠かったんです」と古閑美保。アマチュア。まだ若い。 「台風じゃしょうがないわね。せっかく休みだし、寝ようかな。練習はなし。...
1997/06/19国内女子

双生児プロ、本山恵子が初日トップ

「ツアーに出場したのは昨年のミヤギTV杯以来」という本山恵子がインで3連続バーディなど69をマークしてトップ。「ツアーで69は初めてです。裕子はよく出しますけど」とジョーク。本山裕子とは一卵性の双生児。 「今度予選落ちしたら承知しないわよ」と妹に言われた。「裕子がシード権とったんだから、お前も足りない部分を補えばシード選手になれるぞ」と父にプラス思考の励ましを与えられた。18歳のとき父から裕子は7番、恵子は6番アイアンを与えられてゴルフを始めたのだという。 1打差にはベテラン吉川なよ子。更に1打差には高又順、高村亜紀などぞろぞろ並んでいる。明日も頑張ろう。「姉と一緒に最終組で回るのが父もふくめ...
1997/06/15国内女子

塩谷育代、余裕の展開で今季初優勝

文句無しの優勝。しかし塩谷育代の頭の中にあったのは20アンダーというレコードのこと。「朝から20、20と思ってプレーしてました。記録に挑戦です」という塩谷。スタート時点で2位との差がありすぎた。20アンダーという課題を自分に課したことは結果的にも成功だったのだろう。 「1番バーディ、2番のボギーはまた一からやりなおしだと思ってましたが、16番でボギーを打ったときはこの世の終わりかというショックで....」 結果的には優勝した。今季はダイキン、再春館と最終日最終組で回って破れている。「今年のモヤモヤが少しは晴れた気がします。なんといっても優勝ですもんね」 優勝もして、賞金ランクも2位に浮上したも...