今日の日本人選手/安定したプレーが戻り、36位タイフィニッシュ! 有終の美を飾る
2007年 全米オープン
期間:06/14〜06/17 場所:オークモントCC(ペンシルベニア州)
A.カブレラがメジャー初制覇! タイガーは1打差に泣く
ペンシルバニア州のオークモントCCで開催されている、海外男子ゴルフのメジャー第2戦「全米オープン」の最終日。首位と4打差の7位タイからスタートしたアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が、通算5オーバーで逆転勝利。メジャー初タイトルを獲得した。
通算2オーバー、2位に2打差をつけて単独首位からスタートしたアーロン・バデリー(オーストラリア)の大乱調、そしてタイガー・ウッズのショットの乱れが、中盤以降の大混戦を招いた。
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ほとんどのホールでパーオンしていた前日のショットが、一夜明けて乱れが生じてしまったタイガー。3番でダブルボギーを叩いてしまうと、その後もティショットはフェアウェイをことごとく外れ、何とかパーパットを沈めて凌ぎ続けるゴルフが続く。11番を終えた時点でスコアを2つ落とし、通算6オーバーとしていた。
その隙に順位を上げてきたのが、最終組の4つ前をラウンドしているカブレラだ。15番を終えた時点で3つスコアを伸ばし、通算3オーバーの単独首位に立っていた。しかし16番、17番と連続ボギーとし、最終的には通算5オーバーでホールアウト。単独首位のまま、後続の結果を待った。
一方のタイガーは、12番以降もパーが続き、通算6オーバーで停滞する状態が続く。17番の短いパー4も、ティショットをバンカーに入れてチャンスをものにできずパー。そして迎えた最終18番。第2打をピンに寄せることはできず、パーオンするも長い距離が残ってしまう。プレーオフへの望みを託したこのバーディパットを沈めることができず、勝負あり。「マスターズ」と同じ2位タイに終わり、“トリプルグランドスラム”も来年以降に持ち越しとなった。カブレラは、悲願のメジャー初制覇を遂げ、クラブハウスでキャディと抱き合い歓喜に沸いた。
タイガーと並ぶ通算6オーバーには、16番まで首位タイに並んでいたものの17番のボギーが命取りとなったジム・フューリック。通算7オーバーの単独4位には、スウェーデン出身のニコラス・ファス、通算9オーバーの5位タイには、デビッド・トムズとバッバ・ワトソンが並んだ。単独首位スタートのバデリーは、結局通算12オーバーの13位タイ。片山晋呉はこの日「73」で凌ぎ切り、通算18オーバーの36位タイフィニッシュ。2002年度の35位タイには及ばなかったものの、健闘が光った4日間となった。