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羽川豊の全米オープン生レポート/スイングが違う!タイガー逆転のチャンスは11番で終わった

過酷な戦いが強いられる「全米オープン」の中でも、特に難しいといわれた今年の「オークモントCC。優勝スコアは試合前から予想された5オーバー、栄冠を勝ち取ったのはカリブの怪人アンヘル・カブレラでした。

カブレラの勝因は「思い切りの良さ」です。もちろん、今大会のドライビングディスタンス1位という飛距離でのアドバンテージもあります。しかし、それを上回る強気の攻めが4日間で13個ものバーディを呼び込んだのです。最終日の終盤連続ボギーを叩きましたが、それまでに貯金を作れたのが良かったと思います。

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今大会、好スコアを叩き出した選手はいずれも「思い切りの良さ」が目立っていました。飛ばし屋で優勝争いに加わったバッバ・ワトソン、2日目に4アンダーをマークしたポール・ケーシー。そして2日目、3日目にイーブンパーでラウンドし首位に立ったアーロン・バデリー。その中でカブレラが優勝できたのは、最終日にそれができたからです。

カブレラに1打届かず2位に終わったタイガー・ウッズの敗因、それはスイングにあります。今日は朝の練習場から、テークバックが浅く感じました。前半はそれほど気にならなかったのですが、後半に入るとタイガーの悪いスイングが連発します。テークバックが浅いのに、インパクトを強くしようとするために、頭が下がり、体がつまった感じになりインパクトでプッシュアウトするのです。

これは追いかける立場から焦る気持ちもありますが、年齢に関係する部分もあると思います。20代のスイングを30代でも続けることは無理です。体の柔軟性が変わってきますので、30代には30代なりのスイングが必要になってきます。タイガーもそのことは解っているはずなのですが、気持ちが入り込みすぎてハードパンチのショットになっていました。

タイガーは今年7月に行われる「全英オープン」には出場しないかもしれません。それは、まもなく生まれてくる第1子の出産にあわせ、ツアーから離れる可能性が高いからです。もし、タイガーが「全英」に出場するならば、この日のスイングを改善してから戦って欲しいですね。

羽川豊 (はがわ ゆたか)
セントラルスポーツ所属。栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。現在は自身のゴルフサロン「HAGAWA YUTAKA GOLF SALON」でレッスンを行っている。
今回、全米オープンにはテレビ朝日のレポーターとして現地入り。タイガー・ウッズや上位選手の詳細情報はテレビでもお楽しみください!

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