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欧州男子ドバイデューティーフリー アイルランドオープンの最新ゴルフニュースをお届け

「いま僕はココにいます」Vol.63 アイルランド編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・26歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、ラヒンチにいます。

今週は欧州ツアー「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」に出場します。前週のスペイン・マラガから、LCCの直行便でダブリンへ。アイルランドを初めて訪れました。空港からはレンタカーで西に向かって約3時間のドライブ。やっぱり英国のイメージが強いのですが、ここは通貨がポンドではなくユーロ。でも自動車は左側通行で…ちょっと頭を整理しないといけませんね。

ことし初めて「アイルランドオープン」を開催するラヒンチGCですが、世界の名コースとして知られており、小さい頃から雑誌でよく目にしてきた憧れのゴルフ場のひとつでもあります。いつかは行ってみたいと思っていたので、試合で巡り合えたことが本当にラッキーです。

プロのトーナメントをホストすること自体が珍しいコース。練習ラウンドで18ホールをチェックしてきました。ココ、“良い意味で”メチャクチャです!トリッキーでホントにおもしろい。名物ホールのひとつが5番(パー3)で、距離は154ydですがティショットはグリーンの前にそびえる大きな丘を越えていきます。ピンがセンターにある日は、パー3なのにターゲットが見えません。それでいて、ティからの高低差はほとんどなくフラット。グリーンの縦幅も短く、風を読み違えてしまうと確実にブッシュにつかまります。

その前の4番ホールもセカンドショットが山越えになります。この宮里優作選手の写真がまさに第2打地点ですが、グリーンは山の向こうで、計測的にはなんと打ち下ろしになるんです…。グリーンの奥は道路と民家。奥にカップが切られたとき、計算を間違えてオーバーしたら家屋にぶち込むことにもなりそう…。その他にもホールとホールがクロスしているところも多いので、プレー時間もおのずと長くなるかもしれません。

本場のリンクスコースは雨風や長いラフだけが敵ではありません。フェアウェイやグリーンは大きくうねっていて、ブラインドホールもとにかく多い。ショットの目印を把握しにくいため、ターゲットをイメージすることがとても大切。楽しみながら攻略できるといいですね。

〈今週のディナー〉
アイルランドも都市部を離れるとほとんど草原。大会期間中、チームで民家を借りて過ごす出場選手も多いですが、僕たちはコースの近くのホテルを見つけました。すぐそばにアイリッシュパブがあったのでさっそく訪問。ミュージシャンの生演奏を聴きながら、お酒も楽しみます。夕食はアイリッシュリブアイ・ステーキ。24ユーロ(約2918円)でした。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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