4月に日本ツアーと共催大会開催へ 欧州男子ツアーがDPワールドツアーに名称変更
2021年 AVIV ドバイ選手権
期間:11/11〜11/14 場所: ジュメイラゴルフエステーツ(UAE)
「いま僕はココにいます」Vol.128 アラブ首長国連邦編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・28歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、ドバイにいます。
10月、スペインでの「エストレージャダムN.A.アンダルシア マスターズ」を終えて日本に一時帰国し、中東のUAEにやってきました。欧州ツアーは今週の「AVIV ドバイ選手権」、次週の最終戦「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」で2021年シーズンが終わります。
ですが! 次の2022年シーズンはその翌週、南アフリカでの「ヨハネスブルグオープン」ですぐに開幕します。ですから僕はここから5連戦。新しいシーズンからは「DPワールドツアー」という新しい冠スポンサーがつくことになり、多くの大会で賞金額が増額されるようです。
今回、ツアーの名前が変わるのには驚きましたが、新型コロナ禍で各国への渡航が難しくなり、大会中止が相次いだ中でも、欧州ツアーは賞金額を減らしてでも新規のトーナメントを多く開催してくれました。大変な時期を乗り越えて、さらに夢のあるツアーに発展していくことを本当にうれしく思います。
ちなみに僕は知らなかったのですが、外国人選手からは「日本でも試合があるんだね!」というメッセージが届きました。予定では4月に開催されるとのことです。
さて、僕がこちらに来る直前、同じドバイで行われていた「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」で大学生の中島啓太選手が優勝、来年の「マスターズ」の出場権を手にしました。プレーオフの最後、3パットでも勝ちが決まる場面でも、見事にバーディパットを沈めたシーンがなんとも劇的で、感動しました。
かねて「一番勝ちたい」と公言し、世界アマチュアランキング1位の選手として、一番の期待をかけられていた試合。強い思いがこもっていたガッツポーズは本当にカッコよかった。
彼が中高生のときに、日本で一緒にプレーしたことがありました。いろんなコースに行くのも楽しみで、本当にゴルフが大好きな様子が伝わってきたのを覚えています。なにせスイングが美しく、きれいなボールを打ち、ボギーが少ない洗練されたゴルフをするなあという印象を持ちました。僕のジュニア時代とはまったく違う(笑)。「もうプロゴルファーみたい。ここからうまくなれるの?」とすら思ってしまいましたが、しっかりなるんですね! 後輩から刺激も頂戴して、僕も頑張ります。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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