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「ずっと1人で辛かった」目標完遂の中島啓太がマスターズへ

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 最終日(6日)◇ドバイクリークゴルフ&ヨットクラブ(UAE)◇7203yd(パー71)

1打差の単独首位から出た中島啓太(日体大3年)がプレーオフの末にコー・タイチ(香港)を下し、アジアアマ初優勝を飾った。この勝利で来年の「マスターズ」出場権を獲得した。

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午前11時05分のスタートだったが、予定より2時間以上早い5時半には目が覚めて眠ることができなかった。「ずっと1人で辛かったし、ラウンド中も2回諦めそうになった」という。最初は9番でダブルボギーをたたいたとき。3打まで広げたリードを失った。

「タイチや(リン)ユーシンといったすごい選手に追い掛けられるのは怖かった」。一組前で回るコーが14番でバーディを奪って、1打差の2位に後退。再び勝利を諦めかけたという。

だが「こんなところで終わっちゃいけない」と奮い立たせて、15番では残り115ydを56度のウェッジでピン1mに絡めてバーディを奪取。首位をとらえた。

正規の最終18番、そして同じ18番で行われたプレーオフ1ホール目も「左の池を怖がっていた」とティショットは右サイドのクロスバンカーに打ち込んだ。

2度ともパーをセーブしたが、プレーオフ2ホール目はフェアウェイ左サイドに置き、逆に右サイドのバンカーから池に入れたコーに対し、左上5mのバーディパットを沈めて力強いガッツポーズで長い戦いを締めくくった。

松山英樹金谷拓実に続くアジアアマ制覇。目標に掲げ、世界アマチュアランキング1位で乗り込んできた試合でしっかりと結果を残した。来年は「マスターズ」、「全米オープン」、「全英オープン」に出場できる。2022年は21歳の若者にとって、さらなるビッグイヤーとなる。(アラブ首長国連邦ドバイ/今岡涼太)

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