川村昌弘 プロフィール&ツアー戦績
2020年 ドバイデューティーフリー アイルランドオープン
期間:09/24〜09/27 場所:ガルゴルム キャッスルGC(北アイルランド)
「いま僕はココにいます」Vol.94 北アイルランド編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・27歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、9年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはベルファストにいます。
欧州ツアーはイベリア半島での連戦を終えて、英国に戻ってきました。今週は北アイルランドでの「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」。正確に言うとココはベルファスト北西の郊外、バリミーナ。内陸部にあるリゾート地で行われます。
2週前の「ポルトガルマスターズ」は5位でした。最終日最終組でスタートし、前半にバーディを続けてトップにもなりましたが、一緒に回ったジョージ・クッツェー(南アフリカ)に逆転負け。彼はツアー5勝の実力者で、コロナ禍で直前まで南アフリカのサンシャインツアーでプレーしていたのですが、欧州に帰ってきてサラリと勝たれてしまいました。序盤はなかなかスコアを伸ばせなくても、淡々とプレーしていた姿が印象的で、やっぱりうまい、完敗でした。
さて、先週は英国からの8連戦を終えて久しぶりのオフにしました。ポルトガルに残ってキャディ兼マネジャーと二人旅。北部の第2の都市ポルトは歴史地区が世界遺産に登録されている美しい街でした。
その後、南のコインブラから首都リスボンに向かう途中で、カステラ発祥のお店というカフェに立ち寄りました(スペイン発祥という話など諸説アリ)。日本で慣れ親しんでいるカステラとは違って、中は半熟でトロトロ。長期保存するために、のちにスポンジ状に変化してザラメ砂糖をまぶすようになったのかな…なんて想像してしまいます。
リスボンから英国にはもちろん飛行機で向かいましたが、到着先はスコットランドのエジンバラ。今週から4試合は英国内で行われるため、すべてレンタカーで移動することにしました。北アイルランド・ベルファストまではグラスゴーの南、ターンベリー近くの西海岸からフェリーで海を渡りました。約2時間の船内にはスターバックスもあったりして快適。車での移動は荷物の多いゴルファーにとっては好都合で、“コロナ対策”にもなり、長距離ドライブも苦になりません。
<今週のコース>
ガルゴルム キャッスルGCは7087yd(パー70)の設定。地面の硬いリンクスかと思いきや、木々で各ホールがしっかりセパレートされたタイトなゴルフ場でした。何より今週は寒さとの戦いになりそうです。開幕前日は晴れの予報で青空が見えていましたが、ラウンドスタート前と途中の数ホールはいきなり土砂降りに。スペイン、ポルトガルの天気がずっと良かったので、英国に帰ってきたなあと思いました。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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