「いま僕はココにいます」Vol.82 アラブ首長国連邦編
2020年 サウジインターナショナル
期間:01/30〜02/02 場所:ロイヤル グリーンズG&CC(サウジアラビア)
「いま僕はココにいます」Vol.83 サウジアラビア編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・26歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
<< 下に続く >>
プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、ジェッダにいます。
アラブ首長国連邦(UAE)での2連戦を終えて、今週は欧州ツアー「サウジインターナショナル」に出場します。ドバイからは直行便で約3時間。時差も1時間あります。
空港から会場のロイヤル グリーンズG&CCがあるコースまでは車で1時間の道のり。UAEの無線LAN環境ではデータ通信が快適だったのですが、なぜかメッセージアプリLINEの通話だけができなかったんですよね。サウジアラビアは通信速度が少し劣る感じがしますが、LINE通話も問題なし。そういえば、ビザの取得も以前よりちょっとラクになった印象でした。
サウジに来たのは去年に続いて2回目。でも、今回は初出場になります。前回は待機選手としてコースには来ましたが、結局出番は巡ってきませんでした。昨季シードを取ることができたので、やっと出られます!
コースは対岸がアフリカになる紅海に面していて、バックナインに海がきれいに見えるホールがあります。「中東の海は汚れていそう」なんていう勝手な先入観は覆されました。もちろんハザードのプレッシャーも、風も受けるでしょうから、攻略が難しいところでもあります。
滞在は今回、リゾート内のホテルになります。中東ですからお酒はココでも飲めません。大会の“カクテルパーティ”の飲み物もぜんぶソフトドリンク。せっかくおいしいオードブルがあるのになあ…。
<高級車でドライブ>
欧州ツアーでは選手がコースとホテル、空港などを往復する際に運転手付きのコーテシーカーを用意してくれます。僕はあまりクルマに興味がないのですが…用意されるのはホントに高級車ばかり。各大会でバックアップするスポンサーが変わり、アブダビではリンカーン、ドバイではBMW、そして今週はインフィニティ(日産)です。ポルシェやベントレーの試合もあるのは欧州ならではのようです。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで