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2022年のPGAツアーにおけるギア10大ストーリー(後編)

GolfWRX.comは1年を通じてイクイップメントレポートでPGATOUR.comの読者に対し、最新ギアのリリース情報、選手の用具契約、使用ギアの変遷、ツアーにおけるカスタム設計、そしてそれら全てにまつわるストーリーを伝えるべく、東奔西走した。2022年のツアーを振り返り、ギアに関する10大ストーリーを列挙してみよう。

6. 名手の間でカスタムアイアン大流行

2022年は間違いなくPGAツアーにおける“個人向け”の新しいカスタムアイアンの1年だった。アダム・スコットは、「メモリアルトーナメント」で、自身のロゴが入った三浦技研製の謎めいたアイアンを披露した。

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ジャスティン・ローズはハロウィーンの日に“JR”ロゴの入った三浦技研のアイアンをお披露目し、「ヒューストンオープン」でさらなる詳細を明かした。

その後、今度はウェブ・シンプソンが「ザ・RSMクラシック」でタイトリスト 682.WSアイアンを披露した。

さらには、キャリアを通じてPGAツアー最高のアイアンプレーヤーの一人であるコリン・モリカワが、「ヒーローワールドチャレンジ」でテーラーメイド P7CMカスタムアイアンに乗り換えた。この新しいプロトタイプアイアンは、彼のバッグに4年以上入っていたテーラーメイド P-730のショートアイアンに取って代わったのである。

モリカワはバハマで、「これは真新しいアイアンだ。使い始めてから2週間ほどになる。プロになってからずっと使っていたP730とは、そこまで違わないよ。僕はこれまで一度もやったことがなかった綿密なテスト、アイアンのひとつのモデルに対して全てのソールのパターン、バウンス、そして幅を試してみることができた。730には何の問題もないし、大好きだからこそ4年半も使い続けてきた。ただ、予期せぬショットが出ることもあったんだ」と語っている。

PGAツアーの選手たちが究極のカスタムアイアンに乗り換えようとする流れは、停滞しそうな気配がない。次は、誰がこのカスタムの波に乗るのか? 続報に乞うご期待。

7. シェフラーのパターを巡る冒険譚

2022年のスコッティ・シェフラーは、テーラーメイドと用具契約を結んだほか、いくつかインパクトのある用具変更を行うなど、ギア界を賑わせた。昨年後半に繰り返し行ったパターの変更もまた、エンターテインメント性に富んだものだった。

彼は2022年の初めにパターをスコッティキャメロン スペシャルセレクト タイムレス ツアータイプGSSプロトタイプのブレードパターに変更すると、これがPGAツアーで4勝を挙げた期間を通して、バッグの中に収まり続けた。

中盤はパターの不調が続く期間があり、しびれを切らしたシェフラーはついにサウスカロライナで開催された「ザ・CJカップ」で新しいスコッティキャメロンT-5.5プロトのマレット型パターを実戦投入した。

「通常、僕は全くもって用具を替えるのが好きではないのだけど、(この新しいパターは)使い始めて2、3週間ほどになるんだ」と同大会の会場で語った。「(2021-22年)シーズン終盤にパットがかなり酷い感じになり、むらがあって不安定になっていたんだ。僕はいくつか異なる物を試していたんだけど、向上が望めない感じで、目隠しをしてダーツを投げるみたいに模索が続いた。ボールに引いた線を合わせたり、時としてそれをしなかったりという具合に」

しかし、この変更も長続きはしなかった。2週後にマヤコバで開催された「ワールドワイドテクノロジー選手権」の週末に再びブレードパターへ戻すと、大会最後の2日間で「68」と「62」をマークした。

9アンダー「62」で回った直後、慣れ親しんだパターについて「これはいつも近くにはあるんだ」と語った。「今後もあれこれ試してみることになるとは思うけど、本当にしっくり来ている物に戻してみたら、この2日間はパットがとても良かったんだ」

メキシコで3位タイ、「ヒューストンオープン」を9位タイでフィニッシュし、「ヒーローワールドチャレンジ」では2位に入って一年を締めくくった。仮に、4勝の実績を持つスペシャルセレクト タイムレスが、2023年を通してシェフラーのバッグに確固たる地位を築いたとしても、それは驚きには当たらないのである。

8. デーリーのワイルドなセッティング

鉛テープてんこ盛りのアイアン? そんなものはジョン・デーリーにとって、日常茶飯事である。

デーリーの息子、ジョン・デーリーIIもまた、自身のセットアップで実験を試みることに臆してなどいない。彼が12月「PNC選手権」で使用したワイルドな3番アイアンについても詳報した。

9. フィナウの心温まるボールマーキング

選手によっては、ボールに固有性を持たせるべくドットや線を描くものだが、トニー・フィナウは自身の使用するタイトリスト プロV1レフトドットボールに、自分の子どもたちのイニシャルを記している。

しかしながら、子どもたちは各々が、父親のボールに自分たちの居場所を勝ち取らなければならない。彼は各ボールに5人全員のイニシャルを書いているわけではないからだ。彼は特定のイニシャルからスタートし、パフォーマンスに応じてローテーションを行っている。また、妻のイニシャルを使用することもある。

10. ホジーが唯一無二のパターで初優勝

2月の「AT&Tペブルビーチプロアマ」では、ノースダコタ出身のトム・ホジーがPGAツアー初優勝を果たした。その裏には、ツアーの現場ではあまり目にしない長い線やプランバーネックで組まれたカスタムパターの存在があった。さらに、彼のキャディも大きな役割を果たした。

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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